フランス統計局が28日に発表した11月の消費者物価上昇率(CPI、EU基準)は、前年同月比0.8%と横ばいだった。アナリストらの予想中央値は、1%の小幅上昇を見込んでいた。スペインとイタリアでは鈍化傾向が見られ、欧州の大規模経済圏における物価動向のばらつきが目立った。
フランスでは、エネルギーコストの低さにより、インフレ率が年間を通じて1%近辺で推移している。11月のデータでは通信サービスの価格が低下し、工業製品の価格の下落幅がさらに拡大した。
イタリアのCPIは1.1%に低下した。予想は1.3%の横ばいだった。スペインも3.1%に下落した。

欧州の主要経済大国のCPIは、欧州中央銀行(ECB)が12月、今年最後の政策委員会会合を行う際の判断材料の一つとなる。
12月2日に発表されるユーロ圏20カ国のインフレ率は、10月の2.1%から横ばいと、ECBが目標とする2%に近い水準にとどまる見通しだ。
28日に発表されたECBの調査によると、ユーロ圏の今後12カ月間の消費者期待インフレ率は、前月の2.7%から、10月調査では2.8%に上昇した。3年先と5年先の期待インフレ率は、ECBの目標を上回ったものの、前回と変化はなかった。
原題:French Inflation Unexpectedly Steady as Spain and Italy Slow(抜粋)
— 取材協力 Mark Schroers, Alexander Weber, Ainhoa Goyeneche, Joel Rinneby, Harumi Ichikura and Barbara Sladkowska
