販売店から盗まれた乗用車(右上)が事故を起こした東京都足立区の現場=24日午後2時9分(共同通信社ヘリから)
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 東京都足立区で盗難車が暴走し11人が死傷した事故で、警視庁は25日、意識不明の重体だった20代女性が死亡したと明らかにした。死者は男女2人となった。捜査関係者によると、トラックなどとの玉突き事故現場手前にはブレーキ痕がなかったことも判明。盗難車は事故直前、パトカーに追跡されており、警視庁は減速せず追突したとみて詳しい状況を調べる。

 警視庁によると、女性はフィリピン国籍の会社員テスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)=同区、男性が無職杉本研二さん(81)=同区。

 販売店から車を盗んだとして、窃盗の疑いで逮捕された同区の職業不詳の男(37)は「車で神奈川の山に行こうと思っていた」と供述。逮捕時は「盗んだわけではなく、試乗するために店から出て走った」と窃盗容疑を否認していた。

 事故は24日午後0時半ごろ発生。はねられた2人が死亡し、他に男女9人が重軽傷を負った。

 車は横断歩道に赤信号で進入したとみられ、歩道に乗り上げて約100メートル走って車道に戻り、左側のガードレールに衝突し停車。この間に複数人をはねたほか、トラックにぶつかるなど計6台の玉突き事故を起こし、乗っていた人がけがをした。停車位置は横断歩道周辺から約290メートル離れていた。

 警視庁は、停車後に男が逃走したとみて、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(ひき逃げ)容疑も視野に入れて捜査している。

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