米国株式市場=反発、堅調な決算・指標がバリュエーション懸念相殺

米国株式市場は反発して取引を終えた。写真は10月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 5日 ロイター] – 米国株式市場は反発して取引を終えた。ハイテク株の割高なバリュエーションに対する懸念が和らいだほか、好決算や予想を上回る経済データを受けて投資家のリスク選好が高まった。

幅広い銘柄に買いが入り、主要3指数はいずれも上昇。ハイテク株とハイテク関連モメンタム株が上げを主導した。

人工知能(AI)関連ハイテク株はここ数カ月、株式市場を記録的な高値に押し上げ、バリュエーションを巡る懸念が高まっていた。前日には米銀行大手トップが相場調整リスクを警告したことから、S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabは10月10日以来の大幅な下落率を記録した。

ただ、それでも投資家はこうした急落を健全な利益確定売りとみている。

ウェススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「バリュエーションに対する懸念は非常に正当で、10%から15%の短期的な調整はいつでも予想されるべきものだ」と指摘。

「投資家の間では相場が下落しても一時的ですぐに回復するため、押し目は買いで心配はいらないという考え方が少なからずある」と語った。

米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した10月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は大幅に回復し4万2000人増となった。また米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月の非製造業総合指数は52.4と、8カ月ぶりの高水準を付けた。

第3・四半期決算シーズンは終盤に向けて本格化している。LSEGのデータによると、S&P500種構成企業のうち379社が決算を発表し、その83%が市場予想を上回っている。

ファストフードチェーン大手マクドナルド(MCD.N), opens new tabが5日発表した第3・四半期決算は割安セットなど手頃な価格のメニューが需要を取り込み、世界の既存店売上高が3.6%増と予想を上回った。株価は2.2%上昇した。バイオ医薬品会社アムジェン(AMGN.O), opens new tabは7.8%上昇。利益が予想を上回った。バンク・オブ・アメリカ(BofA)(BAC.N), opens new tabは利益率目標を引き上げたものの、株価は2.0%下落した。AI向けサーバーを製造するスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI.O), opens new tabは決算がさえず、株価は11.3%急落した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.09対1の比率で上回った。ナスダックでも1.84対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は191億7000万株。直近20営業日の平均は209億6000万株。

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