S&Pグローバルが24日発表した10月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は、52.2と2024年5月以来の高水準となった。ドイツが好調で、フランスの弱さを相殺した。

  市場は51.1と前月からほぼ横ばいを予想していた。

  予想外の伸びは、特にドイツのサービス業がけん引した。ドイツの総合指数は53.8と、2023年5月以来の最高値を記録し、サービス業PMIは54.5だった。

  一方、フランスの総合指数は46.8に下落した。数値の低下は14カ月連続だ。マクロン大統領は厳しい財政状況の解決に苦戦しており、生産の伸びが鈍る一因となっている。

  HCOBのエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、「ドイツの経済状況は大幅に好転したが、フランスでは2カ月連続で縮小ペースが加速している。その結果、ユーロ圏の経済成長は、若干加速しているとはいえ、本来あるべき姿より、はるかに弱いものとなっている」とコメントした。

  欧州はこれまで、トランプ米大統領による関税で引き起こされた貿易の嵐を乗り切ってきたが、成長率は引き続き、米国のペースを大きく下回っている。欧州全域の防衛費の増加や、ドイツでのインフラの刷新が追い風となる可能性がある。

  成長が低迷している中でも、欧州中央銀行(ECB)は、さらに金利を引き下げる意向を示していない。ユーロ圏のインフレ率は2%の目標値前後で、30日の政策委員会会合でも、金利は変更しない見通しだ。

英国も予想上回る

  同日発表された英国の10月の総合PMIは51.1で、前月の50.1から上昇した。エコノミストの予測は50.5だった。1年に及ぶ製造業の不振が終息し、経済が増税の影響から脱し始めていることを示唆している。

  企業によると、投入コストの上昇圧力が昨年11月以来の低水準まで和らぎ、新規受注も改善した。これにより、政府による雇用コスト引き上げに企業が対応し始めた5月以来のレベルまで、雇用の減少も落ち着いた。特に改善が顕著だったのは製造業で、昨年10月以来初めて成長軌道に戻った。

  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「9月が経済にとって底であり、そこからビジネス環境が改善し始めているとの希望がみられる。企業の信頼感もわずかに明るくなり、雇用喪失は緩和し、インフレ圧力はイングランド銀行の2%目標と整合的な水準に戻りつつある」との見方を示した。

原題:German Business Activity Unexpectedly Surges the Most Since 2023、Euro-Zone Business Activity Unexpectedly Hits Highest Since 2024、French Private Sector Unexpectedly Shrinks on Political Turmoil、UK Private Sector Gains Pace as Factories Bounce Back, PMI Shows (抜粋)

 

— 取材協力 Joel Rinneby and Mark Evans

(見出しを訂正します)