週明け20日の取引でフランス国債先物が下落。S&Pグローバル・レーティングは17日、同国のソブリン格付けを引き下げた。予定外の格下げはフランスの財政問題に改めて焦点を当てた。格下げで一部ファンドは仏国債の売却を迫られる可能性がある。
10年物仏国債先物はアジア市場で35ティック安の122.80まで下落した。S&Pが17日遅くにフランスの格付けを「AA-」から「A+」へ引き下げた。
今回の格下げにより、フランスは3大格付け機関のうち2社でダブルA格を失ったことになる。このため、投資基準が極めて厳格な一部ファンドが同国債を売却せざるを得なくなる可能性がある。
フィッチ・レーティングスは9月にフランスを格下げしており、ムーディーズ・レーティングスは24日に判断を公表する予定だ。ムーディーズによる現在の格付けはダブルA格として最下位のAa3。

元パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)最高経営責任者(CEO)のモハメド・エラリアン氏はX(旧ツイッター)への投稿で「今回の判断で、仏国債スプレッドにさらなる圧力がかかる可能性が高い」とコメント。
「借り入れコストの上昇やフランスの経済的地位への打撃にとどまらず、生産性と成長を回復するためにより深い構造改革が求められているフランスへの信頼を揺るがす」とも解説した。
ブラックロックやバンガード・グループ、リーガル・アンド・ゼネラル・グループなどは、主要格付け機関の平均でダブルA以上の証券を保有することを投資目的に掲げた商品を運用している。
原題:French Bond Futures Slide After S&P Downgrade on Budget Risk(抜粋)
— 取材協力 William Horobin and Masaki Kondo
