公開日時 2025年10月01日 05:00更新日時 2025年10月01日 07:59
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海ぶどう(資料写真)
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新垣 若菜
水産物の陸上養殖について、2025年(1月時点)の事業届け出数は、沖縄県が186件と全国で最も多いことが水産庁のまとめで分かった。全国では740件の届け出があり、県内が25%を占める。県内養殖種類別(延べ件数)では海ぶどう(クビレズタ)が最多の138件だった。
水産庁は、漁業権が不要で新規参入が比較的容易な陸上養殖の実態把握を目的に、2023年4月から事業者に届け出を義務づけた。初めて届け出件数が公表された24年(1月時点)から沖縄県は2年連続で最多となった。大分県が54件、鹿児島県が34件と続き、九州地方で多い傾向がみられた。全国的に増加傾向にある。
県内の届け出件数は、昨年の168件から18件増。約7割を海ぶどうが占め、次いでシラヒゲウニが16件、クルマエビが12件、ヤイトハタが9件だった。
最も多い海ぶどうは昨年から9件増えた。県水産課によると、海ぶどうは技術開発で安定供給が可能になったことに加え、成長サイクルが早いことから1カ月半~3カ月で出荷が可能なこと、1キロ当たり3千円台といった販売単価の高さなどもあり、事業者が拡大傾向にあるとみられる。
全国の種類別(延べ)では、海ぶどうが最多の165件で、次いでヒラメが126件、クルマエビが107件、トラフグが93件だった。水産庁によると海ぶどうのほか、ヒラメやフグなど育成に温暖な気候が適していることもあり、九州地方での届け出数が多い傾向にある。
陸上養殖は、環境変化の影響を受けにくく、出荷時期の調整や安定した供給が確保できる利点などから、水産庁の担当者は「今後もしばらくは新規参入が増加する傾向にあるだろう」と予測した。
(新垣若菜)
