コロンビアのペトロ大統領は29日、米国との自由貿易協定(FTA)の見直しを求めると表明した。米国務省が同大統領のビザ(査証)を取り消し、両国関係は緊迫している。

  ペトロ大統領は、米国との協定見直しについて環境保護の観点から正当だとの立場を示し、イスラエルとの貿易協定の打ち切りも目指すと述べた。

  同大統領はテレビ中継された閣議で、米国もしくは中国、インドのどこから来たものであれ「CO2(二酸化炭素)を排出する機械には関税を課すべきだ」と主張。

  「もし米国がすでにFTAを変えたなら、なぜわれわれも変更しないのか。貿易は命の上にあるものではない」と語った。 貿易協定の改定には議会の承認が必要となる。

   米国務省は、ニューヨークでの国連総会に合わせ訪米していたペトロ大統領がトランプ米大統領の命令に従わないよう米軍兵士に呼びかけたことを「無謀かつ扇動的」な行為だと非難し、ペトロ大統領のビザを取り消していた。

  これを受け、コロンビアの財務相や外相ら閣僚も29日先に、米国のビザを自ら返上すると明らかにした。

  南米諸国の多くは現在、中国との貿易を拡大させているが、コロンビアにとって米国は今も最大の貿易相手国。ペトロ大統領が米国とのFTA再交渉を前回求めたのは2023年。

原題:Petro Seeks to Revise US-Colombia Trade Deal After Visa Clash (抜粋)

— 取材協力 Oscar Medina

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