10日の債券相場は下落。米長期金利の上昇に加え、日本銀行が年内利上げの可能性を排除しないとの報道も重しとなっている。この日行われる5年利付国債入札が順調に消化されるか、見方がやや分かれている。

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  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、日銀報道を受けて「10月の金融政策決定会合もライブになる」と予想する。5年利付国債入札については、利上げの可能性が意識されることで「若干テールが上昇するかもしれない」と話す。テールは平均落札価格と最低落札価格の差で、拡大すると入札の不調を示す。

  一方、三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは「朝方の売りで利回りが1.1%を超えて入札を迎えそうで、波乱なく消化される」とみている。

 長期国債先物9月物は一時前日比30銭安の137円70銭に下落新発10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.575%長期国債先物9月物

 

 

5年国債入札発行予定額は2兆4000億円程度大和証券の小野木啓子JGBデスクストラテジスト自民党総裁選後のスケジュールを考えると、10月の日銀利上げは難しく見える相対価値から目立つ割安感はなく、5年債利回りは今後1カ月程度1.1%割れより1.1%以上での推移が長くなる可能性投資家需要の強弱を見極めつつ1.1%台での落札を念頭に応札スタンスを考えたい5年利付国債の過去の入札結果(表)