あさかわ・まさつぐ  1981年、東京大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省。米プリンストン大学行政学大学院卒。麻生太郎政権で首相秘書官、財務省国際局長、財務官などを経て、2020~25年にアジア開発銀行(ADB)総裁。25年7月から現職。

 米国と世界はどこに向かっていくのか。財務省財務官やアジア開発銀行(ADB)総裁などを務めた浅川雅嗣氏に聞いた。(聞き手=浜條元保、清水憲司・編集部)

>>特集「2025年度下期経済総予測」はこちら

── 米国経済の状況をどう見ていますか。

浅川 これまで世界経済の中で「1強」の様相だったが、雇用情勢が思いのほか弱く、成長率も今後それほど高まっていかないだろう。他方、トランプ関税の影響でインフレ率が次第に高まっていくため、スタグフレーション的な状況になっていく可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)のかじ取りはますます難しくなっていくだろう。

── 米国のインフレは長引くでしょうか。

浅川 トランプ大統領の政策は関税はもちろん、大型減税を含む「一つの大きな美しい法(OBBB法)」も不法移民対策も、インフレ率を上昇させる傾向を有する。「関税によるインフレは1…



残り1484文字(全文1984文字)


週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。


・会員限定の有料記事が読み放題

・1989年からの誌面掲載記事検索

・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)