欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は5日、アルファベット傘下のグーグルが広告技術を巡り公平な競争をゆがめたとして、約30億ユーロ(約1兆3800億円)の制裁金を科した。EUの措置は、トランプ米大統領との緊張をさらに悪化させる恐れがある。

  欧州委員会は、グーグルがウェブ上の広告取引において、支配的立場を乱用し、自社の広告取引プラットフォームに競合他社と比べ優位性を持たせたと指摘し、こうした慣行を直ちに中止すべきだと述べた。

  リベラ欧州委員(競争担当)は「市場が機能不全に陥った場合、公的機関は支配的事業者の権力乱用を防ぐため、行動しなければならない」との声明を発表した。

  グーグルは、直ちに異議を申し立てる意向を示した。グーグルの規制問題担当副社長リーアン・マルホランド氏は、今回の措置について「不当な罰金を科し、欧州の数千の企業にとって収益獲得を困難にする変更を要求するものだ」と述べた。

  米国とEUは貿易を巡り緊張状態にあり、トランプ氏は、シリコンバレーの巨大テック企業を規制しようとするEUの取り組みを繰り返し批判している。

  グーグルは世界中で独占禁止法の監視にさらされているが、米連邦地裁が2日、ウェブブラウザー「クローム」の売却必要性はないとの判断を示し、一部救済を得た。ただ、司法省は22日の提案審理に先立ち、グーグルの広告技術事業について、5日にも是正措置案を提出する見通しだ。司法省は以前、グーグルに広告管理プラットフォームの売却を命じる案を提示していた。

原題:Google Fined Almost €3 Billion by EU for Abusing Adtech Power(抜粋)