
ブラジルで9月6日に行われるロンドリーナ祭りに参加する相川七瀬
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歌手の相川七瀬(50)が、9月上旬にブラジルツアーを敢行する。現地時間5日にサンパウロ市内のジャズクラブ「ブルーノート」で公演し、同6、7日には祭りに参加。特に6日にロンドリーナ市内で行われる「ロンドリーナ祭り」は、毎年約3万人が訪れる大規模なもので、現地ファンとの交流を心待ちにしている。
ブラジル行きのきっかけは、1995年のデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」が現地で愛されてきたことが背景にある。同国には約270万人の日系人がおり、20年ほど前に日系3世の世代が中心となってブラジル式の盆踊り「祭りダンス」を創作。曲は主に90年代のJ―POP曲が使われており、中でも「夢見る…」が人気ナンバーとして定着。長く親しまれてきた。
重厚感のあるロックサウンドと、軽快なメロディーが特徴の同曲。現地の音楽関係者は「自然に体が動くようなリズムが、サンバの文化のあるブラジル人にも自然と受け入れられた」と指摘。「前向きなメッセージの歌詞も、“自分たちらしい表現”を目指す日系人に受け入れられやすかった」と話している。
現地のカラオケチャートでも必ずトップ10入りするほど。サンパウロ在住のイベント会社男性も「誰もが踊れる曲として知られ、カラオケでこの曲がかかるとみんな一斉に歌って踊り出します」と人気ぶりを証言した。
そんな縁もあって、相川は昨年初めて現地を訪問。今年6月には政府から日本ブラジル友好交流親善大使に任命された。6月に配信した最新曲「ワッショイ!」は、日本とブラジルの文化をつなぐダンスナンバーとして制作。両国をつなぐ架け橋になろうとしている。
9月の祭りでは、相川の歌唱に合わせて、現地の人々が「祭りダンス」を踊る。相川は「『夢見る少女じゃいられない』が長く愛されてきたことを本当にうれしく思っています。実際にその光景を見られるのが楽しみ」と心待ちにしている。同曲の詞、曲を手がけた織田哲郎氏(67)も参加する。 (吉澤 塁)
▼祭りダンス 1988年にカラオケ教室を開いていた日系ミュージシャンのミリアン・ミチコ城間さんが創作。日本の伝統とブラジルの文化を融合し、盆踊りをベースにストリートダンスなどの動きを加えた振り付けが特徴。ロンドリーナ祭りで披露されるものが有名だが、現在はブラジル全土で親しまれている。踊る曲は「夢見る少女じゃいられない」のほか、THE BOOM「島唄」、TRF「EZ DO DANCE」、チェッカーズ「ギザギザハートの子守唄」なども人気。
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