看護学生の少女たちが見たあの日『長崎―閃光の影で―』

『長崎―閃光の影で―』

先週に続き、戦争を考える映画です。今週は、看護学生の視点で描かれる『長崎―閃光の影で―』。

戦争を知らない世代が戦争をしないためにできることは、歴史を知ること、目を背けないこと、そして戦争の記憶を未来に繋いでいくこと。また、何が起きたのか知るだけでなく、誰の視点で知るかによっても、感じ方は異なります。

舞台は1945年の長崎。主人公は、看護学生の田中スミ、大野アツ子、岩永ミサヲ。空襲による休校を機に長崎に帰郷しますが、8月9日午前11時2分、原子爆弾が投下され、その日常は一瞬にして崩れ去ります。

この映画は、日本赤十字社の看護師たちが被爆後の救護活動を記録した手記「閃光の影で―原爆被爆者救護 赤十字看護婦の手記―」を基に、原爆投下という悲劇を看護学生だった少女たちの視点から描いた物語です。

原爆の惨状をどこまで描くか、どう伝えるか、とても難しい題材を3人の看護学生の視点に絞って描く──救える命よりも多くの命を葬らなければならない現実と向きあった彼女たちの感情を通して、救うこと、赦すこと、生きること、多くのメッセージを受け取ります。

核保有国の軍拡によって核を巡る緊張が高まる社会情勢の中で、長崎や広島で何があったのかを知ること、誰の命も奪われてはならない、という当たり前のことに立ち返らせてくれる映画。自分が観ることで、周りにも観てほしいと伝えたくなる、いま必要な映画だと思うのです。

原爆の恐ろしさ度 
★★★★★

命や人生を考える度 
★★★★★

少女たちの成長度 
★★★★★

原案

日本赤十字社長崎県支部『閃光の影で―原爆被爆者救護 赤十字看護婦の手記―』(日本赤十字社長崎県支部)

監督

松本准平

脚本

松本准平

保木本佳子

出演

菊池日菜子

小野花梨

川床明日香

水崎綾女

渡辺大

田中偉登

呉城久美

坂ノ上茜

田畑志真

松尾百華

KAKAZU

加藤雅也

有森也実

萩原聖人

利重剛

池田秀一

山下フジヱ

南果歩

美輪明宏(語り)

配給

アークエンタテインメント

2025年7月25日(金)より長崎先行公開中/8月1日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

Ⓒ2025「長崎―閃光の影で―」製作委員会

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