公開日時 2025年07月20日 12:54更新日時 2025年07月20日 13:05

ダバオで亡くなった家族を慰霊へ、遺族らが沖縄を出発 22日に「沖縄の塔」前で追悼式
フィリピンのダバオへの出発前、結団式を開いた「ダバオ慰霊と交流の旅」の参加者ら=20日、那覇空港国際線ターミナル

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琉球新報社

 太平洋戦争中にフィリピンで亡くなった家族らを供養する「ダバオ慰霊と交流の旅」(主催・県ダバオ会)が20日、フィリピン・ミンダナオ島のダバオへ向けて那覇空港から出発した。コロナ禍以降に再開した昨年に続き、57回目。20日は子や孫らも含め20~90代の33人が出発した。21日には大城肇副知事や県職員も合流し計43人となる。22日にタモガン避難地「平和友好記念碑・納骨堂」やドブガン墓地などで焼香し、旧日本人ミンタル墓地の「沖縄の塔」前で法要慰霊追悼式を開く。

 20日、那覇空港国際線ターミナルで結団式が開かれ、県ダバオ会の上原清顧問(86)は「慰霊とともに現地と交流を深めていただきたい」とあいさつ。県遺族連合会の瑞慶山良祐副会長(82)は「戦後80年の節目に心ゆくまで、今回参加できなかった遺族の分まで供養できるように」と送り出した。

 最高齢の参加者の與那城隆さん(96)=金武町=は現地で父を亡くした。自身は当時、海軍に志願してダバオを離れており、父が亡くなったことは戦後知らされた。昨年も訪問し、「毎年手を合わせるだけはしたい。来年も行きたい」と話した。父、姉、弟らを亡くした安里勝さん(89)=北中城村=はこれまで20回以上訪れているが、孫の良太さん(29)と行くのは初めて。姉といとこらの近くに爆弾が落ちて亡くなった際、自身も頭に傷を負い、1週間ほど意識不明だったという。良太さんは「一緒に行けるうちに見て話を聞きたい」と語った。