三重県伊賀市の老舗「大田酒造」へ
2日目の午前は、1892年創業の「大田酒造」(三重県伊賀市上之庄1365-1)酒蔵見学&試飲会に参加した。試飲会への参加費は無料(事前予約制)で、酒蔵見学はオフシーズンの5月~9月に受け付けているとのこと。記者はお酒が飲めない体質なので、代わりにノンアルコールの「忍ジャーエール」ことジンジャーエールをいただいた。
大田酒造
この日は3種の日本酒をワイングラスで提供していた「うだ薬湯の宿 やたきや」で有機野菜ランチコースを味わう
午後は、奈良の東側・大和高原にある宿泊施設「うだ薬湯の宿 やたきや」(奈良県宇陀市榛原八滝1835)へ。
築300年になる木造平屋建ての古民家をリノベーションし、「運動」「休養」「栄養」をテーマに4つの客室や薬湯のお風呂を備える。ランチ・ディナーのみ(宿泊なし)の対応も可能で、料金はランチが3850円~、ディナーが1万3200円~。宿泊プランは食事付きのみ。
今回は、有機野菜を中心にパスタとメインのお肉料理がセットになったランチ「たまひ」コース(6600円前後)をいただいた。ジャンルは「イタリアン」としているが、野菜の調理方法や味付けで日本食のような風味も感じられる。お肉料理を除くことで、ヴィーガン対応もしているとのこと。

うだ薬湯の宿 やたきや旅の拠点は「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」
奈良県天理市の道の駅「なら歴史芸術文化村」と並んで建つホテル。なら歴史芸術村には、「文化村にぎわい市場」「文化村工芸品館」といったショップやレストラン「まるかつ天理店」、文化財保存や修復技術を見て学べる「芸術文化体験棟」など、いくつかの施設が集まっている(詳細は後述)。
創作おでんが楽しめる「天理すぎ乃」
夕食は「天理すぎ乃」(奈良県天理市川原城町229)へ。お店は人通りの少ない路地にあり、主に創作おでんと地酒・焼酎を提供しているという。なかでもおでんのだしで炊いたトマトがとにかく甘くフレッシュで、(実はトマトが嫌いなのに)おかわりしたいくらいだった。
天理すぎ乃
一瞬「トマト嫌い、いつの間に克服してたっけ?」と思った山の辺の道 南コースをさくっと(?)散策
3日目は、日本書紀にも登場する奈良県天理市の歴史散策ルート「山の辺の道」でのウォーキングからスタート。南コースの一部、石上神宮~長岳寺の約5.6kmをボランティアガイドさんとともに2時間半かけて歩いた。
ホテルの朝食ボックスで腹ごしらえ
山の辺の道 ボランティアガイドの会 山田さん(左)、坂口さん(右)洋食Katsui 山の辺の道
ランチは「洋食Katsui 山の辺の道」(奈良県天理市柳本町577-1)にて、黒毛和牛ロースの網焼き定食(2400円)をいただいた。
ウォーキング・ハイキングの休憩施設やショップを備えた「歩く道の駅」こと「天理市トレイルセンター」に併設しており、これからの季節はテラス席でゆっくり食事をとるのも気持ちよさそうだ。
天理市トレイルセンターにある「洋食Katsui 山の辺の道」
黒毛和牛ロースの網焼き定食(2400円)今回の旅を通じて“タイパ世代”の記者が感じたこと
ツアーの最後には、天理教青年会のみなさんが天理教教会本部(ぢば)を案内してくださった。各施設が1周約800mの回廊でつながっており、その厳かな雰囲気に背筋がすっと伸びる。
天理教教会本部
帰りはバスで京都駅へ。どちらかというとお出かけよりも自宅派な記者は、3日間ひたすら動いて食べて記録すると聞いて、出発前までのプレッシャーがすごかった。
でもツアーを終えて、なんとなく嫌、わざわざ自分でやるのはおっくうだなと感じている出来事は、実際にやってみると面白かったり新しい発見があったりするかもしれない、と気づいた。
そんな気持ちがピークだったのは、2日目の長いロープを使った共同ストレッチ。それまでの疲れや寝不足があって正直面倒だし、ほかの人が取り組んでいるところを写真に撮りたい。
いざやってみると、たまたま集まったメンバーで1つの作業に取り組むのは、学生時代の部活や学園祭準備のようで、1日目のお茶摘み同様にけっこう夢中になっていた。
東京の自宅でこの原稿を書きながら、「遠くに住む友達の家へ遊びに行くかのように、今回のツアーで巡った南山城村や宇陀市、天理市をまた訪ねたい」し、たまには“お出かけ派”になってもよいかなとも思う。
現地に行かなくてもスマホ1つでお出かけ気分を味わえる時代だからこそ、旅行ついでにその土地にいる人たちの暮らしや想いに触れてみるのはいかがだろうか。
旅で訪れた場所が「第2のふるさと」になるかもしれません
