ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる全面侵攻を受けて以来最大の内閣改造を実施した。戦争終結に向けた外交的な取り組みが不調に終わり、同国は防衛のための追加資金を見いだす必要に迫られている。
ゼレンスキー氏はスビリデンコ第1副首相兼経済相を首相に指名したほか、自身に忠実な側近らで閣僚メンバーを固めた。米国のトランプ政権との協働した経験を持つ者も多く、スビリデンコ氏は同国との天然資源協定締結を後押しした。
スビリデンコ氏ら新閣僚を、ウクライナ議会は17日に相次ぎ承認した。
マルチェンコ財務相とシビハ外相はともに留任した。今回の人事は戦費拡大に向けた財源確保と、時に緊張をはらむトランプ政権との関係強化に重点が置かれている。

スビリデンコ新首相(今年2月23日、キーウ)
Photographer:Andrew Kravchenko/Bloomberg
キーウのペンタ調査研究所の所長を務めるウォロディミル・フェセンコ氏は「主な課題が2つある。兵器と資金だ」と指摘。「政府がそれにどれほど有効に対処できるかで、ウクライナがロシアの侵攻に来年持ちこたえられるかがほぼ決まる」と語った。
ウクライナ議会は16日、2025年予算を修正し、今年の防衛支出を4120億フリブニャ(約1兆4700億円)増やす法案を可決した。だが、同国は来年の公務員給与や年金支払いなど400億ドル(約6兆円)の財源不足が生じており、外部から資金を調達する必要がある。
今回の内閣改造では国防省の権限を拡大し、国内の軍需産業を監督する役割を付与した。新たな国防相にはシュミハリ首相が就く。
原題:Ukraine Reshuffles Cabinet With Wartime Economy Struggling (3)(抜粋)
