11日の外国為替市場の円相場は一時1ドル=147円台に下落。米国によるカナダへの関税通知を受け、日本などにも強硬姿勢を示すとの見方からドルが買われている。ドルには仲値に向けた実需の買いが入ったとの声もあった。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、カナダへの35%関税の話による米ドル買い・カナダドル売りに加え、「仲値にかけてややドル買いが入った」と指摘。また、「週末のポジション調整の動きでドルが戻している部分もある」と言う。
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トランプ米大統領は10日、カナダからの輸入品に8月1日から35%の関税を適用するとトゥルース・ソーシャルへの投稿で明らかにした。カナダのカーニー首相に宛てた書簡を掲載した。米国が交渉中の各国に対しても強硬的な関税政策を進めるとの思惑が広がり、先行きの景気懸念から円やユーロなどの主要通貨がドルに対して売られている。
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円相場は対ドルでニューヨーク終値比0.5%安の147円01銭-午前11時41分現在
10日の海外市場では、米新規失業保険申請件数の減少や米金利の上昇を背景に一時146円79銭を付けたが、円売り・ドル買いは続かなかった。
三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は「米早期利下げについて一部でハト派的なメンバーの発言が出ているが、今週出てきた議事要旨を見ると、必ずしもマジョリティーではなさそう」と指摘。データ次第であり、「来週のCPIを見る必要がある」と言う。
一方、ルビオ米国務長官はラトニック商務長官が来週、ベッセント財務長官と共に大阪・関西万博のイベントに出席するため、日本を訪問することを明らかにしている。

