英国では、高い税金から逃れるため、住宅所有者が家族に物件を譲渡するケースが増えている。
2024年には前年比で約45%増となる22万戸以上の住宅が無償で譲渡される見通しだ。これには部分的な譲渡も含まれる。不動産ブローカーのハンプトンズが土地登記所への情報公開請求で得た情報をブルームバーグが確認した。ロンドンでは、住宅の4分の1余りが無償で譲渡される。
譲渡の約4割は物件全体に関わるもので、通常は親子間で行われる。残りは部分的な譲渡で、住宅所有者が不動産を所有していないパートナーに一部を贈与するといったケースだ。
ハンプトンズのアナリスト、デービッド・フェル氏は「取引コストの上昇、特に複数の不動産所有者に対する印紙税増税によって、不動産所有が家族でより広く分散される傾向が強まっている」と話す。
英国では、資産を譲渡する人が少なくともあと7年生きている限り、贈与は非課税となるため、相続税対策として人気がある。
英国では住宅危機が深刻化しており、生活費高騰に苦しむ若者にとって、住宅購入の夢が遠のいていることも背景にある。

原題:Britons Give Away Homes to Family in Push to Escape Rising Taxes(抜粋)
