高知の梅雨の時期の果物といえば、ヤマモモ。
高知県民にとって馴染み深いヤマモモですが、「幻の果実」とも呼ばれています。収穫の最盛期を迎えた、ヤマモモ農家を取材しました。

■揚田葵衣アナウンサー
「梅雨空の下で赤く色づく、ヤマモモの実。高知でなじみ深いこの果物は、梅雨どき限定の味です。今しか味わえない旬の味覚をご紹介します」

訪れたのは、高知県土佐市にある「やまもも園 丸滝」。約30年前からヤマモモを生産しています。6月中旬から今シーズンの販売が始まり、お客さんが買い求めに来ています。

■お客さん
「ちょっと塩付けて、ヤマモモだけは酒のつまみになる」
「近所へも分けるけど、毎年来ている」

原あずささん、10年ほど前から農園の代表を務めています。先代の父・滝夫さんが亡くなり、一度は農園をたたむことを考えましたが、父の残した園を受け継ぐことを決めました。

■原さん
「自分と母だけでできるかどうかという不安のほうが強くて、やめようかと言っていたんですけど『続けてよ』『やってくれないと困る』という意見とかもあったりするので、やってみようかなと」

ヤマモモの収穫は、毎年6月中旬から始まりますが、期間は1年にわずか10日ほど。さらに、日持ちがしにくく、産地以外ではほとんど出回らないことから「幻の果実」とも呼ばれています。

農園には、現在100本の木があり、大切にヤマモモを育てています。

■揚田アナウンサー
「うわ~大きい」

こだわりは、実を大きく育てること。通常10メートルほどに生長する木を低めに剪定して栄養を実に集中させます。原さん自慢のヤマモモ、1ついただきます。

■揚田アナウンサー
「おいしい甘酸っぱい、ジューシーですね。粒々の果肉から甘酸っぱい果汁がジュワーと出てきます。独特な風味も相まって食欲がさらに湧きます」

■原さん
「食前に食べるのも良いかもしれないですね」

実の大きさだけでなく、黒っぽく熟すまで待つのもおいしさのポイント。ただ、熟した実は、触ったり雨が降ったりするだけで落ちるので、見極めながら優しく収穫します。

■原さん
「握りしめると潰れてしまいますので、優しくとってあげて優しく入れてあげて、沢山とりすぎて潰れないようにして持って帰るという感じ」

梅雨の時期限定のヤマモモ。原さんは、できるだけ多くの人にそのおいしさを届けたいと考えています。

■原さん
「もうちょっと木を低くして下で実がとれるようになったら、ヤマモモ狩りなどもしてみたいと思っています。小さいヤマモモも自宅で加工品とかにもできますので、そういう使い方でも楽しんでいただけたらと思っています」

旬の短い幻の味。高知市では、ヤマモモを使ったスイーツが味わえます。「とさのさとAGRI COLLETTO」の中にある「久保田アイス」。県産フルーツや厳選素材を使ったスイーツを提供していて、県内の農家から仕入れたヤマモモを使ったシャーベットが味わえます。

■店長
「お待たせしました」
■揚田アナウンサー
「すごい鮮やかできれいですね」

手間をかけて絞ったヤマモモの果汁がたっぷり使われた、色鮮やかなシャーベットです。

■揚田アナウンサー
「さわやか、さっぱり。ヤマモモの甘酸っぱさをそのまま閉じ込めたような味わいで、すごくフルーティでおいしいです。シャーベットなので食感もシャリっとして、これからの時期特に良いですね」

■店長
「県外のお客様から、珍しいというので人気をいただいています。高知県産ヤマモモのシャーベット、ぜひ召し上がっていただきたいです」

「やまもも園丸滝」のヤマモモは6月29日まで販売する予定だということです。
久保田アイスのヤマモモシャーベットは通年販売されているので、さっぱりしたスイーツで味わってみるのもいかがでしょうか。

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