
米国がイランの核施設を攻撃しイラン側が報復の構えを見せていることで、中東では混乱が深刻化し航空各社は対応に追われている。キプロスの国際空港で16日撮影(2025年 ロイター/Yiannis Kourtoglou/File Photo)
[23日 ロイター] – 米国がイランの核施設を攻撃しイラン側が報復の構えを見せていることで、中東では混乱が深刻化し航空各社は対応に追われている。
シンガポール航空は状況が「流動的」だとし、ドバイ便については24日まで運休すると発表した。
IAG(ICAG.L), opens new tab
傘下のイベリア航空の広報担当者は、22日と23日のドーハ便を運休したと明らかにした。それ以降の便について未定だという。エールフランスKLM(AIRF.PA), opens new tab
は22日と23日のドバイとリヤド発着便を運休した。フィンエアー(FIA1S.HE), opens new tab
は少なくとも24日までドーハ発の便を運休した。カザフスタンのエア・アスタナ(AIRA.KZ), opens new tab
は23日のドバイ便を運休した。
一方、航路追跡サイト「フライトレーダー24」によると、IAG傘下のブリティッシュ・エアウェイズは22日のドバイとドーハ発着便をキャンセルしたが、23日に運航を再開する予定だ。
ロシアとウクライナの空域も戦争によりほとんどの航空会社に閉鎖されているため、中東は欧州とアジアを結ぶフライトにとって重要なルートとなっていた。航空会社は過去10日間、カスピ海経由の北回りルートや、エジプト、サウジアラビア経由の南回りルートで迂回している。
こうした長距離の迂回や欠航による燃料費や乗務員の人件費増加に加え、米国の攻撃による原油価格上昇を受け、航空会社はジェット燃料価格の高騰に直面する可能性がある。
紛争地域の付近を飛ぶ民間航空機は偶発的または意図的に攻撃される恐れがあり、航空会社にとって運航上の負担が大きくなっている。
フライトレーダー24によると、ペルシャ湾上空でここ数日、全地球測位システム(GPS)の信号の受信妨害や偽のGPS信号を送るスプーフィングが「劇的に」増加しているという。GPS障害情報を提供するスイスのSkAIは22日、ペルシャ湾上空で24時間以内に150機以上の航空機がスプーフィングを受けたと発表した。
航空会社向けに安全・紛争地域情報を提供する「セーフ・エアスペース」は、米国のイラン核施設への攻撃がこの地域における米国系航空会社への脅威を高める可能性があると指摘した。バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などの湾岸諸国の空域でリスクがさらに高まる可能性があるという。
米国の攻撃の数日前にアメリカン航空(AAL.O), opens new tabはカタール便を運休し、ユナイテッド航空(UAL.O), opens new tabとエア・カナダ(AC.TO), opens new tabもドバイ便を運休した。いずれもまだ運航を再開していない。
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