公開日時 2025年06月11日 05:00更新日時 2025年06月11日 06:22

沖縄の不発弾爆発 米75ミリ弾信管か 防衛省、調査委を設置
陸上自衛隊第15旅団に事故調査委員会を立ち上げたことなどを発表する中谷元・防衛相=10日、防衛省

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琉球新報朝刊

 米軍嘉手納弾薬庫地区内にある県不発弾保管庫で起きた爆発事故について、中谷元・防衛相は10日の記者会見で、陸上自衛隊第15旅団に事故調査委員会を立ち上げたことを明らかにした。今回の事故時に実施していたさびを落とすなどの作業は全国で一時停止していることも発表した。15旅団は同日、爆発した弾薬は米国製75ミリ対戦車りゅう弾の信管部分の可能性があると県に説明した。

 調査委の発足は事故が発生した9日付。中谷氏は「周辺地域への被害は確認されていないが、周辺の皆さま方にはご心配をおかけした。おわび申し上げる」と謝罪した。防衛省・15旅団が「爆発」ではなく「弾薬の破裂」と説明していることについては「爆発と破裂の定義は明確にはない」とした上で「弾薬本来の爆発を伴ったものではないことから、破裂と表現した」と述べた。

 事故を受けて10日、15旅団の青木秀敏副旅団長が県の吉田英紀危機管理補佐官らと面談し、現状を説明した。負傷した4人の隊員のうち3人は部隊に復帰し、1人は現在も入院しているという。

 15旅団は取材に対し、不発弾処理のマニュアルの存在やマニュアルに沿って作業を実施していたかについては「確認中」とした。

 信管が砲弾から分離されていたかは不明。県警は今後の調査について、陸自と調整するとしており、関係者らから話を聞くなどして事件性の有無を判断する。

(嘉数陽、名嘉一心、石井恵理菜)

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