雨の大規模落車により負傷者が続出したツアー・オブ・ブリテン・ウィメン3日目。19歳で今年プロデビューしたばかりのキャット・ファーグソン(イギリス、モビスター)が小集団スプリントを制し、母国に勝利をもたらすと共に総合首位に立った。
スコットランドのケルソーが舞台となった第3ステージ photo:British Cycling
女子ワールドツアーの18戦目として開催中のツアー・オブ・ブリテン・ウィメン(UCIワールドツアー)。第3ステージはスコットランドのケルソーを巡る143.8kmが舞台となり、コース上には5つの登坂距離の短いカテゴリー山岳が散りばめれている。
序盤からなかなか逃げが形成されず、40km地点の2つ目のカテゴリー山岳でアムベル・クラーク(オランダ、FDJスエズ)が仕掛ける。これは決まらなかったものの、その後アタックが続いたため、メイン集団から遅れる選手が続出。強い雨が降り始めるなか、残り56km地点の下りで前日勝者であるマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL)が落車した。
残り56km地点で発生した大規模落車 photo:CorVos
その後リタイアしたロルダンについて、チームは大腿骨を骨折したと発表。勝利の喜んだ翌日に、ロルダンは不運に見舞われることになった。その落車にはこの日の優勝候補であったロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)やキンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)なども巻き込まれ、ウィーベスがレース復帰する一方で、初日勝者のルコートは棄権を余儀なくされた。
この落車によりプロトンは分裂。その影響でできた先頭集団にいた総合リーダーのクリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール)は下りで落車する。これによりフォークナーはタイムを失い、総合リーダージャージを失うことになった。
そして先頭は6名に絞られ、その中からセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が最後の山岳でアタック。しかしメカトラの不運に見舞われたルドヴィグが遅れ、5名となった集団が最終ストレートになだれ込む。残り150mからスプリントを開始したキャット・ファーグソン(イギリス、モビスター)が、ライバルたちを抑えて先着した。
雨の小集団スプリントを、キャット・ファーグソン(イギリス、モビスター)が制す photo:CorVos
ワールドツアー初勝利を喜ぶキャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) photo:British Cycling
雨のレースを制し、母国イギリスに勝利をもたらしたファーグソンは総合でも首位に立った。
大会の舞台ともなっているイギリス・ヨークシャー出身のファーグソンは19歳。2023年にイギリスのTTジュニア王者に輝き、ロードジュニア王者に輝いた翌年は、各国の国内レースで勝利を重ね、ロード世界選手権でジュニアのTTとロードの2冠を達成。今年プロデビューを果たすと、スペインで行われたナバラ・ウィメンズ・エリートクラシック(UCI1.Pro)で勝利し、そしてこれがワールドツアー初勝利となった。
総合でも首位に立ったキャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) photo:British Cycling
