子どもへの英語教育熱の高まりとともにインターナショナルスクールや海外留学に注目が集まるようになりました。その選択肢のひとつとして人気が高まっているのが、イギリスのボーディングスクールです。
イギリスで学ぶ小中高の留学生、約700名のサポートを行う英系企業(株)ピッパズ・ガーディアンズのカントリー・マネージャーを務める黒田よりこさんに、ボーディングスクールの最新事情などを教えていただく短期連載がスタートします。今回のテーマは、ボーディングスクールの魅力について。
ボーディングスクール
「イギリスのボーディングスクール」と聞くと、どのような印象を持たれますか? セレブや王室関係の子どもたちが集うゴージャスな学校というイメージが強い方もいるかもしれません。
実はイギリスのボーディングスクールは地味で質素。学校と寮を中心とし、年齢に合った規則正しい生活を送ります。学校では経験豊かな教師やスタッフが一丸となって子どもたちの学業と心身の健やかな成長を支え、リーダーシップやチームワークの大切さを教えながら、創造性や独自性を育てる環境を惜しみなく与えます。
不確実な未来を力強く生きるために必要な力を育むことができる—–これが今、世界中の教育熱心な保護者がイギリスのボーディングスクールに熱い視線を送る理由の1つです。
日本からの留学生も着実に増えており、コロナで一時的に停滞していたものの、昨年と比べると140%増となっています。なぜ、日本からイギリスの学校に入学する生徒が増えているのでしょうか? 学校の情報を入手しやすくなったことが原因として挙げられるでしょう。これまではイギリスの学校の情報を得るのは簡単ではありませんでしたが、最近は学校が日本のご家族や子どもたちに会うために定期的に来日をしています。
子どもに最高の教育を受けさせたいと考えている親にとっての「選択肢の1つ」としてイギリスの教育が身近な存在になりつつあるのです。

大切なのは勉強だけでなく、多くのことに興味をもつこと


ボーディングスクールとは学舎と寮がセットになっている学校のことです。子どもたちは寮で暮らし、同じ敷地内(もしくは徒歩数分圏内にある)学校で学び、仲間と共に学生生活を送ります。
全英には約440校のボーディングスクールが存在。プレップ(小学校)、シニア(中高一貫校)、共学、別学、大規模校、小規模校、特別支援学級専門の学校、理系に強い学校、バレエの学校など多種多様な学校が揃っています。これだけの数の学校があることから、イギリスでは子どもの「やりたいこと」「学びたいこと」にマッチした学校を見つけやすいと言えるでしょう。
もちろん学業も大切ですが、イギリスではスポーツや課外活動をはじめ、地域への慈善活動や学校への貢献が「学業と同じくらい大切」だと考えてられています。
残念ながら学業だけに集中するタイプは好まれません。勉強以外のことにも興味関心を持ち、学校というコミュニティに関わりながら仲間と共に成長する生徒が尊ばれ、多くの学校が「Well-balanced」「All rounded」な子どもに育てることを目標のひとつとして掲げています。
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