パナソニック コネクトは27日、新型モバイルノート「レッツノートSC」(12.4型、以下SC)、「レッツノートFC」(14型、以下FC)を発表した。これに合わせて都内の同社オフィスにおいて新製品発表会を開催した。

 SCとFCは、それぞれ「SR」および「FV」の後継として、CPUをCore Ultraシリーズ2に刷新するとともに、基板やドライバ、ファームウェアに至るまで共通プラットフォーム設計を採用した初の製品となる。詳細に関しては別記事を参照されたいが、この記事では製品発表会の模様をお伝えする。

レッツノートは誰のための製品なのか

 発表会の冒頭では、パナソニック コネクト 執行役員 シニア・ヴァイス・プレジデント モバイルソリューションズ事業部 マネージングダイレクターの山本清高氏が挨拶し、新製品を開発した背景について紹介した。

山本清高氏

 コロナ禍以降、リアル(対面)とオンラインの融合が一般化してきたが、“コロナが明けた”とも言える2023年以降、在宅ワーク、オフィスワーク、モバイルワーク、客先訪問といったさまざまなシーンが多様化し、モバイルノートに求められる要素も変化してきている。

コロナ禍以降のオフィスワーク

 同社は2023年に頑丈、軽量、長時間に応えた「QR」を発売したが、それから2年が経ったこともあり、改めて市場の動向を見直した。具体的には、リアルへの回帰が増加傾向にあるほか、オフィスにおいてはデスクトップPCからモバイルPCに移行しつつある。そしてハイブリッドワークも増加しつつある中、「PCを持ち運ぶ」というのはさらに日常化したという。つまり、持ち運んで使うノートとしては、より頑丈、より軽量、より電池が持つ製品が求められている。

 これに加えて、企業の管理者は「OSは同じWindowsなのにハードウェアが異なる」、「多種多様な使い方やデバイスに合わせたトラブルの対応」が求められ、負担が増えている。ここでは、管理者が多様な働き方をサポートする必要生じているため、負担が増している現実がある。そうした負担を減らすようなノートPCが求められているわけだ。

モバイルノートに求められるもの管理者視点でモバイルノートに求めるもの

 そこでSCとFCでは、まずこれまでレッツノートで培ってきた頑丈、軽量、長時間駆動を「研ぎ澄ます」ことを追求することにした。具体的には、MIL-STD-810H準拠をクリアした堅牢性、頑丈さと駆動時間を高めながら軽量化(SCでは20g、FCは未定)への挑戦、そしてバッテリ増量と徹底した省電力化による長時間駆動を実現している。

 一方管理者の負担軽減という意味では、SCとFCは液晶サイズに関係する部品や筐体部品以外はすべて共通のハードウェアを採用し、ドライバ、ファームウェアまで共通化するという設計思想を採用。SCでいったん評価すればFCにも適用できるようにすることで、管理者の導入準備、評価工数の削減を狙ったとした。

レッツノートを研ぎ澄ます12.4型が先に発売

 最後に、同社モバイルソリューションズ事業部 国内営業総括部ダイレクターの重野敬人氏が、新製品の販売方法などについて紹介。

 レッツノートは初代から29年目になるが、法人向けウルトラポータブルPC国内シェアNo.1で、2024年は販売金額が過去最高を記録するなど好調だという。今回の製品によってさらに販売を伸ばす構えだ。

重野敬人氏販売チャネルSC/FC以降、異なるサイズの機種の投入をほぼ同時期とするレッツノートSC/FCのコンセプト

 SCとFCはともに同社および販売代理店を通じて法人向けに展開。個人/個人事業主はSCのみ、量販店や直販サイト「Panasonic Store Plus」を通じて販売する。ちなみに同社はこれまで、その時々に最適な異なるCPUを搭載したモデルを展開してきており、そのため両サイズにおいて1年単位でスパンが異なっていたのだが、SC/FC以降は同じCPUを搭載したモデルを同時期に販売する戦略を採り、互換性確保によりIT管理者の評価工数を軽減していくとした。