米製薬大手ファイザーは、中国企業が開発しているがん治療薬のライセンス取得に向け、前払い金として12億5000万ドル(約1810億円)を支払う。多国籍製薬会社による中国のバイオテクノロジー分野への関心の高まりを象徴する動きだ。
発表資料によると、今回の契約により、ファイザーは、三生製薬(スリー・エス・バイオ)が現在、複数の腫瘍タイプを対象に臨床試験を実施している治療薬の開発・販売に関する権利を取得する。前払い金は中国のライセンス契約としては過去最高額。
全ての開発マイルストーンを達成した場合、三生製薬は成功報酬として最大48億ドルを受け取る可能性がある。同社は中国・遼寧省の省都、瀋陽市を拠点とするバイオテクノロジー会社。
香港株式市場では、三生製薬の株価が3日続伸し、一時52%高と過去最大の上昇率を記録した。

株高は他のヘルスケア関連株にも波及。一品紅薬業集団と浙江華海薬業はオンショア市場でそれぞれ20%、10%上昇し、ストップ高となった。
ハンセン総合指数のサブインデックスのうち、ヘルスケア指数が一時3.8%高と値上がりトップ。香港市場では、石薬集団と信達生物製薬がそれぞれ9.6%高、8.9%高となる場面があった。
バーンスタインの医薬・バイオテクノロジー担当シニアアナリスト、レベッカ・リアン氏は、今回のファイザーとの契約は、中国のバイオテック企業による海外企業との契約として過去最大規模とし、「市場の反応から見て、投資家はこの契約を中国のバイオ分野全体で革新性が高まっている証しと捉えているようだ」と述べた。
ファイザーはまた、三生製薬に1億ドルの株式投資も行うという。
原題:Pfizer Licenses 3SBio Cancer Drug for Record $1.2 Billion (2)(抜粋)
