28日にここ数年で最悪の大規模停電に見舞われたスペインとポルトガルでは、29日早朝時点である程度正常な状態に戻りつつあるが、発生原因については多くの疑問が残されている。

  スペインの首都マドリードでは現地午前7時ごろまでに電力供給がほぼ100%回復。都市鉄道も徐々に通常運航を再開している。

スペインとポルトガルは29日早朝時点である程度正常な状態に戻りつつある

Source: Bloomberg

  一方、ポルトガルは、全ての利用者に対する電力供給が復旧したと発表。国営送電会社ヘジス・エネルジェティカス・ナシオナイス(REN)も「電力網は完全に安定している」と明かした。

  ポルトガルの首都リスボン広域圏の大半では28日夜時点で既に家庭向けの供給が回復していた。

  原因究明が続く中、スペインのサンチェス首相は29日中に週間定例の閣議を開催する予定。フェリペ国王も国家安全保障会議に出席する見通しだ。

  サンチェス首相は28日夜の演説で、停電によって公共交通機関や電話サービス、空港が大きな混乱に見舞われたことを受け、政府はあらゆる可能性を排除していないと述べた。

  今回のような大規模な停電は欧州では極めて異例。従来型のエネルギー源に比べて不安定な再生可能エネルギーへの依存が高まる中で、電力網の脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りとなった。

A store during the power outage in Madrid.

停電中の店舗(マドリード)

Photographer: Claudia Paparelli/Bloomberg

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原題:Spain Slowly Returning to Normal After Crippling Blackout (2)(抜粋)

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