
米IBMは28日、今後5年間で米国に1500億ドル投資する方針を示した。2024年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[28日 ロイター] – 米IBM(IBM.N), opens new tabは28日、今後5年間で米国に1500億ドル投資する方針を示した。総投資額のうち300億ドル以上を、ぼう大なデータ処理などを行う量子コンピュータとメインフレームの米国内での製造強化に充てる。トランプ米政権が企業の国内製造を促進する中、米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabとアップル(AAPL.O), opens new tabは、それぞれ今後4年で米国に約5000億ドルを投資すると明らかにした動きに続くものだ。
DAデビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「IBMは新興分野の量子技術への投資を続けるだろう。ただ、この多額の投資の公表は米政権に向けられたものである可能性が高い」と指摘。大手IT企業が投資表明を貿易摩擦の盾にしているとの見方を示した。
量子コンピューティング分野では、米アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下グーグルが2024年12月に発表した新世代の量子チップなど、飛躍的な進歩が注目を集めているが、実用化の時期を巡っては見方が分かれている。グーグルは5年以内に商用化を目指す一方、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は実用化が20年程度先になる可能性が高いとの見通しを示している。
IBMは先週、トランプ政権によるコスト削減の影響で、政府との契約15件が延期されたと明らかにしている。
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