国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、原油価格が年内さらに下落する可能性があるとの見方を示した。新たな供給増加と中国経済減速による需要の抑制が理由だとしている。
北海ブレント原油先物相場は過去2週間で1バレル=68ドル付近まで回復したが、トランプ米大統領が4月2日に関税措置を発表する以前の水準を約9%下回っている。
ビロル氏はブルームバーグTVのインタビューで、「中国の動向が主因となり、需要拡大は鈍化している」と指摘。「予期せぬ事態がなければ、原油価格には引き続き下押し圧力がかかるだろう」と述べた。
その上で「貿易戦争の状況が良い方向に変化することで、世界経済の見通しが改善し、石油需要が現在よりも若干増加する可能性はある」とも語った。また、米国との協議を進めるイランの原油輸出動向は読みづらいとの見解も示した。
原題:Oil Prices May Fall Further on China Slowdown, IEA Chief Says(抜粋)
