欧州の航空会社エールフランスは、「ラ・プルミエール」と称するファーストクラスの客室を一新した。プライベートジェットに乗り込むような旅行体験ができる新客室の導入により、富裕層顧客の獲得を目指す。

  同社はまず、ボーイング777-300ER型機19機に新客室を設置する。四つの個室スイートはそれぞれ3.5平方メートルのプライベート空間を備え、座席のほか、フルサイズベッドに転換できる長椅子を配置。開発に3年を要した新客室は、従来より25%ほど広いと、親会社エールフランス・KLMのベン・スミス最高経営責任者(CEO)は説明した。

  スミスCEOはパリで行われた新客室の発表イベントでインタビューに応じ、「顧客にはできる限りプライベートジェットに近い体験をしていただきたい」とコメント。「目立たずプライベートで特別だ。しかも、プライベートジェットよりもずっとお手頃だ」と語った。

Air France-KLM Airline Presents New Premiere First-Class Suite

ラ・プルミエールの客室を紹介するスミスCEO

Photographer: Benjamin Girette/Bloomberg

  エールフランスは過去5年間に10億ユーロ(1630億円)を投じ、フランス風の優雅さや高級ワイン、高級料理に重点を置いた顧客体験の向上に取り組んできた。昨年、ラ・プルミエールの航空券保有者向けに、シャルル・ドゴール空港に広々としたプライベートスイートを備えるラウンジを新設した。

  ラ・プルミエールの新しい客室はまず、同社にとって重要な大西洋路線であるニューヨークのケネディ国際空港に向かう便に数週間以内に導入する。床から天井までのカーテンでプライバシーを確保。頭上の荷物入れは、スーツケースを2個収納できる足元レベルの収納スペースに置き換える。

  エールフランスの顧客体験担当上級副社長ファビアン・ペルース氏によると、ラ・プルミエールでのニューヨーク往復航空券は平均で約1万ユーロで、ビジネスクラスでは6000ユーロ。

  経済的不確実性が高まる中、米国の一部航空会社は、顧客による支出見直しで国内旅行に減速の兆しが見られると指摘しているが、エールフランスのスミスCEOは、大西洋横断路線や欧州間路線は依然として好調でプレミアムクラスの旅行に弱さの兆候は見られないと述べた。

  スミス氏は「パリは非常に多くの理由で人々が訪れるナンバーワンの目的地だ。人々はものすごく支出に前向きだ」と話した。

原題:Air France Markets New First Class as Suite Fit for Private Jet(抜粋)