米財政赤字と公的債務は今後30年で著しく増加、議会予算局が警鐘

米議会予算局(CBO)は3月27日公表した長期財政予測で、向こう30年の財政赤字と公的債務が著しく増加すると警鐘を鳴らした。2023年12月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ワシントン 27日 ロイター] – 米議会予算局(CBO)は27日公表した長期財政予測で、向こう30年の財政赤字と公的債務が著しく増加すると警鐘を鳴らした。

最新予測によると、2055年度の財政赤字の国内総生産(GDP)比は、今年見込みの6.2%から7.3%に切り上がる。1995年から2024年までの平均3.9%から一段と悪化する形だ。

55年度の公的債務のGDP比は、今年見込みの100%から156%に跳ね上がる。

特に注目されるのは、55年の政府利払い費のGDP比が、今年9月末時点で想定される3.2%から5.4%に膨らむ点で、55年度の防衛費などの裁量的支出全体のGDP比見通し(5.1%)を超えてしまう。

高齢化の進行に伴って社会保障費のGDP比も5.2%から6.1%に高まる。

CBOは、過去30年に比べて次の30年は人口増加率が鈍化し、労働力減少を通じてGDPが減速すると予想。トランプ大統領の不法移民規制に直接言及しなかったが、「移民なしでは米国の人口が33年に縮小し始める」と述べた。

55年の実質GDP成長率は、今年見込みの2.1%から1.4%に下振れるという。

米財政状況はこうしたCBOの予測以上に悪化する恐れもある。トランプ政権が計画している減税の恒久化や、関税政策が経済に及ぼす影響などはまだ予測に反映されていないためだ。

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