
1月の1か月間に民間企業が輸入したコメの量は、昨年度(2023年度)1年分を上回り、急増していることがわかりました。コメの価格高騰が続き、輸入米を活用する動きが広がっています。政府は、コメの流通の円滑化に向けて備蓄米21万トンを市場に放出する方針で、コメの輸入にどういった影響を与えるか注目されます。コメの輸入や価格動向についてまとめました。
政府による輸入米 7年ぶり全量落札

コメは、▼民間企業が輸入する場合は、1キロあたり341円の高い関税がかかる一方で、▼一定量については、政府が、アメリカなどから関税をかけずに義務的に輸入しています。
このうち、政府による主食用のコメの輸入は、年間最大10万トンとなっていますが、コメの品薄を背景に去年(2024年)12月までに行われた4回の入札の結果、すべてが落札されました。全量が落札されるのは7年ぶりです。
民間企業コメ輸入量 1か月で昨年度1年分を上回る

農林水産省によりますと、このうち民間企業によるコメの輸入量は1月の1か月間では523トンでした。昨年度の民間企業のコメの輸入量は、368トンで、1月の1か月間で、昨年度1年分を上回る量を輸入したことになります。
また、去年4月から1月までの10か月間の輸入量は991トンで、すでに昨年度1年間の2.6倍以上に上っています。
国産のコメの価格が高騰する中、外食産業などを中心に関税のコストを考慮しても輸入米を活用しようという動きが広がっている形です。政府は、コメの流通の円滑化に向けて備蓄米21万トンを市場に放出する方針で、こうした動きがコメの輸入にどういった影響を与えるか注目されます。
「米類」歴史的な高騰 消費者物価指数1月

総務省によりますと、1月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として109.8となり、去年の同じ月より3.2%上昇しました。上昇率は前の月・12月の3.0%から0.2ポイント拡大し、2か月連続の3%台となりました。
とりわけ食料品の値上がりが顕著で、▼このうち「米類」は去年の同じ月より70.9%上昇し、過去最大の上昇率を4か月連続で更新する歴史的な高騰となっています。
コメに関連する品目でもスーパーなどで販売されている▼「おにぎり」は9.2%、▼「すし」は7.3%上昇しました。
関東銘柄米のスポット取り引き わずかに値下がり

一方、卸売業者の間で比較的、小さい単位で必要なコメを調達しあう「スポット」と呼ばれる取り引きでは、2月に入って、一部の銘柄でわずかながら値下がりする動きも出ています。
取り引きの場を開いている会社によりますと、2月1日から15日までの「関東銘柄米」のスポット取り引きの平均価格は、60キロあたり4万5241円で、▼去年の同じ時期と比べると2.7倍以上の高値となっていますが、▼1月後半と比べると150円値下がりしました。
令和6年産の「関東銘柄米」のスポット取り引きの価格は、去年の秋以降、上昇が続いてきましたが、2月前半はわずかながら値下がりした形です。
一方、ほかの銘柄では、スポット取り引きの価格は、1月後半より値上がりしました。
