イスラエルは、イスラム組織ハマスとの停戦合意の一環として引き渡された遺体が、2023年10月に人質となった女性のものではないと発表した。

  この女性はシリ・ビバスさん(当時33)で、4歳と生後9カ月の2人の息子と共に連れ去られた。女性の夫も人質となり、別々に拘束された後、2月1日に解放された。

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シリ・ビバスさんと2人の子供のポスター

Photographer: Stringer/AFP/Getty Images

  イスラエル国防軍(IDF)は20日夜にX(旧ツイッター)に投稿した声明で、この男児2人の遺体が返還されたと明らかにした。また「身元確認の過程で、新たに引き取った遺体がシリ・ビバスさんのものではないことが判明し、他の人質とも一致しなかった。これは身元不明の遺体だ」と指摘した。

  さらに2人の男児について「入手できた情報と身元確認プロセスにおける法医学検査の結果に基づくと、拘束される中で23年11月にテロリストによって残虐に殺害された」と表明。その上で、「われわれはハマスに対し、シリさんを他の人質全員と共に引き渡すよう求める」とした。

relates to ハマスから引き渡された遺体、人質だった女性とは別人-イスラエル

人質の遺体引き渡しが行われる前のステージ(ガザ南部ハンユニス、2月20日)

Source: AP

  イスラエル首相府はXで、パレスチナ自治区ガザ近郊の農業共同体から連れ去られたオデッド・リフシッツさん(当時83)の遺体についても確認されたと発表した。パレスチナ武装組織「イスラム聖戦」に殺害されたと指摘した。

  遺体の引き渡しは、停戦の第2段階の交渉開始が予定される中で行われた。第2段階では6週間の戦闘停止を恒久的な停戦に移行させることを目指している。

  ハマスは22日に人質6人を解放する予定で、2週間にわたって段階的に引き渡すとしていた当初の計画を早めた。20日に遺体が確認されたことを受け、交換としてパレスチナ人が釈放される予定だ。

原題:Body Handed Over by Hamas Was Not That of Hostage, Israel Says(抜粋)