【北京=川瀬大介】中国共産党政権が学生らの民主化要求運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から4日で35年となった。中国当局は、犠牲者の追悼や民主化を求める動きが起きないよう北京市内で厳戒態勢を敷いた。4日、北京で治安要員らが厳重に警戒する天安門周辺=大原一郎撮影4日、北京で治安要員らが厳重に警戒する天安門周辺=大原一郎撮影 4日朝、事件の舞台となった北京市中心部の天安門広場や周辺では警察車両30台以上が配置され、治安当局者が行き交う人や車に目を光らせた。犠牲者の遺族で作るグループ「天安門の母」のメンバーが毎年追悼に訪れる郊外の墓地周辺では、多くの私服警官らが警戒にあたった。

 節目の年の今年は若者の失業率が高止まりしており、
習近平(シージンピン)
政権はこうした状況への不満が表面化し、弾圧への批判が再燃することを警戒している。習国家主席との確執が指摘された
李克強(リークォーチャン)
前首相が昨年10月に急死した際には多くの国民が追悼に向かったこともあり、当局は神経をとがらせている模様だ。