さいたま市などは3日、地元商店などで使えるデジタル地域通貨の運用を7月31日から始めると発表した。開始するのは市内加盟店で使える電子マネー「さいコイン」と、チャージ時などに受け取れるポイント「たまポン」で、決済には新たに導入するスマートフォン用アプリを使う。

 出資を巡る調整に時間がかかり、当初予定より2か月遅れとなる。今年度の目標は利用者20万人、取扱高58億円。普及促進策として、初回利用時に2000円相当のポイントを付与し、チャージ時に3%相当を還元する。店舗向けの手数料も民間のコード決済サービスよりも安価に抑え、年度内に5000店舗の加盟を目指す。
 運営に当たる地域商社を5月24日に設立した。出資金1億円で、市は2割を出資する最大株主。このほか、ジェイコム埼玉・東日本や埼玉りそな銀行など市内外11の企業・団体が出資する。
 市によると、デジタル地域通貨の導入は政令市で初めて。民間事業者への手数料支払いで、年間300億円以上(推計)が市外へ流出していることを問題視し、地域初の決済インフラ構築を目指す。市は出資金などの関連経費として、今年度一般会計当初予算に11億4800万円を計上している。