3日午前6時31分頃、石川県能登地方を震源とする地震があり、同県輪島市、珠洲市で震度5強、能登町で同5弱を観測した。元日の能登半島地震の余震とみられ、震度5強以上を観測したのは1月6日以来。気象庁は、1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意が必要としている。

関東・近畿でも緊急地震速報、当初の推定は「富山湾でM7・4」…複数の地震発生が影響か

3日に発生した震度5強の地震で倒壊した家屋(3日午前7時56分、石川県輪島市で)=武山克彦撮影3日に発生した震度5強の地震で倒壊した家屋(3日午前7時56分、石川県輪島市で)=武山克彦撮影 石川県によると、同県津幡町の60歳代女性が緊急地震速報に驚いて転倒し、右足を骨折する重傷を負った。輪島市では、元日の地震で「全壊」と判定された家屋5棟が倒壊した。能登町では、町役場内浦総合支所など2棟の天井の一部が落下した。

 気象庁によると、震源の深さは14キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・0(推定)で、石川県七尾市、穴水町、新潟県長岡市なども震度4の揺れに見舞われた。若干の海面変動は観測されたが、津波の被害はなかった。 この地震で、気象庁は東北や関東、近畿地方など広い範囲で緊急地震速報を発表した。速報ではM7・4と推定され、石川県能登地方で震度6弱から7程度、東京都23区でも震度4程度などと予測された。しかし、実際はM6・0で、予測より揺れが小さかったところが多かった。 数秒という短い時間に、同じ場所で地震が複数発生したことが影響したとみられるという。観測機器に異常は確認されておらず、同庁は原因を精査する方針。   ◇ 被災の爪痕が癒えない奥能登地方を襲った最大震度5強の地震に、住民らは不安を見せた。 輪島市河井町の自宅を見に来た女性(61)は「がれきに壁が押され、建物がさらに傾いた気がする」とため息をついた。元日の地震で自宅は「全壊」と判定され、今も県立輪島高校の避難所に身を寄せる。「元日の立っていられない揺れよりは弱かったが、気の抜けない日が続きそう」と懸念を募らせていた。 同市二ツ屋町では、倒れかけていた2階建ての家屋が崩れ落ち、がれきが市道を塞いだ。住人だった会社員中谷博之さん(54)は元日の地震後、向かいの納屋で母親と暮らしており、「公費解体か自然に倒れるか、どちらが先かと思っていた。人が巻き込まれなくてよかった」と話した。 富山県滑川市では、自宅から外に逃げ出そうとした20歳代の男性が、天井部分に頭をぶつけるなどして軽傷を負った。