エントランスホールで開かれたお別れの会。歌と映像も披露された(いずれも1日、鳥羽市の鳥羽水族館で)
鳥羽市の鳥羽水族館で1日、今年3月に96歳で亡くなった中村
幸昭(はるあき)
・名誉館長のお別れの会が開かれた。親族や水族館の職員に加え、地元経済界や政治、行政の関係者ら約200人が参列。「夢とロマン」のある水族館を追い続けた“名物館長”との別れを惜しんだ。
中村さんは、東京の新聞社に勤めた後、古里の鳥羽市に戻り、1955年に父と共に鳥羽水族館を設立した。海洋生物の調査研究に力を入れ、ラッコやスナメリの繁殖、ジュゴンの飼育などで知られる。 お別れの会の会場となったエントランスホールでは、アオウミガメなど約50種3000匹が泳ぐ大水槽の前に祭壇が設けられた。黙とうの後、中村さんが好きだった「ケ・セラ・セラ」など2曲を、伊勢市出身の声楽家・廣めぐみさんとピアニスト・中瀬あやさんが披露。中村さんの生涯を写真で紹介する約4分間の映像がホールの壁に投影された。 弔辞に立った鳥羽市の中村欣一郎市長は「鳥羽水族館は誰もが知る鳥羽市の看板だ。幸昭さんがこの町の絶大な広告塔の役割を果たしてこられた」と功績をたたえた。若井嘉人・社長兼館長の謝辞の後、参列者が祭壇に白いカーネーションを献花した。 会場横の通路には、中村さんの経歴や交遊録などを紹介するパネルが展示された。歌手の美空ひばりさんや尾崎紀世彦さん、落語家の桂文枝さんら、芸能界にも友人が多かった。 お別れの会終了後、中村さんの次女・坂井みさきさん(65)は「水槽前で実施することは家族の総意で、最も父らしい旅立ちだった。きっと空の上から水族館を見て、皆さんに感謝していると思う」と話した。
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