3月の大雨で被災した遥拝頭首工(九州農政局提供)3月の大雨で被災した遥拝頭首工(九州農政局提供)
 九州農政局は5月31日、熊本県八代市の球磨川にある取水施設、
遥拝頭首工(ようはいとうしゅこう)
が大雨で被災したと発表した。今後、取水量が減って周辺農地への配水に影響が出る可能性があるとして、復旧工事が終わるまではポンプ車による取水を行う。

 発表によると、遥拝頭首工は、八代市と同県氷川町の約5400ヘクタールの農地に供給される農業用水などを取水している。設置したゲートで河川の水をせき止め、用水路に流す役割を果たしていた。 農政局は経年劣化していたゲートの耐震化工事を進めていたが、3月の大雨で、改修箇所を囲っていた鋼矢板が変形した。5月には河川をせき止めるため、ゲートの代わりに設置した土砂を入れた仮設物が流されたという。 1日時点で取水への影響は出ていない。ポンプ車を導入し、仮設物の復旧を進める。取水量が不足する場合は、遥拝頭首工を管理する土地改良区の組合員に対し、節水の協力も呼び掛けるという。記者会見で説明した北林英一郎局長は、「必要な用水を確保するよう最大限努力する」と話した。