ウニがたっぷりのった生ウニ丼(1日、久喜市で)ウニがたっぷりのった生ウニ丼(1日、久喜市で) 久喜市の温泉施設が温泉水を使ったウニの陸上養殖に成功し、1日から施設内のレストランで料理の提供を始めた。形くずれを防ぐミョウバンを使っておらず、来店客は「クリーミーでさっぱりした味わい」と舌鼓を打ち、初日は昼前に完売した。

 海なし県の埼玉でウニの養殖に取り組むのは、同市江面の「天然温泉 森のせせらぎ なごみ」の運営会社・山竹。コロナ禍で客足が遠のいたことを機に、ウニの養殖を思いついた。 温泉水はかつて海だった地下約1500メートルからくみ上げており、塩分を足すなどして養殖している。水質の浄化などの技術は、一関工業高専(岩手県一関市)が協力した。 ウニは、藻場を食い荒らす「磯焼け」が問題になっている。山竹は青森県八戸市の水産加工会社から、エサが不足して身のないキタムラサキウニを今年2月に仕入れ、ワカメやコンブなどを与えて、3か月がかりで育てた。 山竹の山中大吾専務(50)は「構想から3年がかりで事業化できた。磯焼けのウニを活用できれば価格を下げられ、安定供給も可能になる」と話している。ウニ料理の提供は5日までで、生ウニ丼2500円(税込み)、焼きウニ750円(同)などを販売している。次の提供は9月以降の見通しという。