パレスチナ出身の詩人や画家の作品などに焦点を当てた展覧会が東京都港区のギャラリー「ワコウ・ワークス・オブ・アート」で始まった。自省の思いを込めた彫刻、戦闘中止を求める文字が書かれた絵。イスラエルの無差別攻撃が続く中、犠牲者の人生と苦難に思いを巡らせる場となった。
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展覧会を企画した作家のヘンク・フィシュさん 「私が死ななければならないのなら、あなたは必ず生きなくてはならない」。メッセージ性の強い展覧会の題名は、パレスチナ自治区に暮らしていた詩人リフアト・アルアライールさんの詩から引用した。昨冬、この詩をSNS上に投稿した翌月に、イスラエル軍による空爆で命を落とした。
展覧会は、詩や絵画など24作品を展示と小冊子で紹介した。パレスチナの美術界を先導してきた画家のスライマーン・マンスールさんの作品ではパレスチナの農民が、故郷の豊かさの象徴で今は失われたオリーブ畑の絵の前に立つ。大きな目の子どもが印象的な奈良美智さんの作品には「STOP THE BOMB」(爆撃をやめろ)とあり、胸に深く迫ってくる。
オリーブ畑の絵の前に立つパレスチナの農民を描いたスライマーン・マンスールさんの作品 Memory of Places (2009) by Sliman Mansour Aqueous print on archival rag paper Edition of 50 展示や構成は、オランダ出身の作家ヘンク・フィシュさん(73)が企画した。アルアライールさんの詩との出会いなどを通し、「すべてを忘却から救うには、こうするしかない」と考えた。外部に届きにくいパレスチナの人々の声を伝えるため、「アートを拡声機として使いたい」と話す。「アートの世界には言論の自由があるから。日本の皆さんに(展覧会に)来て、参加してほしい」 展覧会は6月29日まで。
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