襲名披露記者会見をする(左から)尾上丑之助さん、尾上菊之助さん、尾上菊五郎さん(27日、東京都千代田区で)=安川純撮影襲名披露記者会見をする(左から)尾上丑之助さん、尾上菊之助さん、尾上菊五郎さん(27日、東京都千代田区で)=安川純撮影 歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(81)、長男の尾上菊之助さん(46)、菊之助さんの長男、尾上丑之助さん(10)が27日、東京都内で記者会見し、菊之助さんが八代目菊五郎、丑之助さんが六代目菊之助を2025年5月に襲名すると発表した。当代(七代目)の菊五郎さんは名前を変えず、江戸時代から続く大名跡「菊五郎」は七代目と八代目が同時に存在することになる。松竹によると、同時期に同名の歌舞伎俳優が存在することは異例という。

 菊之助さんは「歴代の菊五郎に劣らぬ役者となれるよう、精進してまいる所存です」と述べた。菊五郎さんは近年、脊柱管
狭窄(きょうさく)
症を患っているといい、昨年春、菊之助さんに「お前、継げよ」と伝えたという。菊五郎を名乗り続けることについて「七代目菊五郎のまま歌舞伎人生に幕を閉じたい。粋でいなせな江戸っ子の芝居ができるように頑張ります」と笑顔で話した。
 丑之助さんの母方の祖父は2021年に亡くなった中村吉右衛門さんで、「名前に負けない役者を目指します。祖父・菊五郎、吉右衛門のような役者になりたい」と抱負を語った。襲名披露公演は25年5、6月に東京・歌舞伎座で行い、その後は全国を巡る。 五代目菊五郎は九代目市川団十郎と並び「団菊」と称された明治の名優。六代目は立役と女形それぞれに多くの当たり役を持ち、舞踊の名手でもあった。当代の七代目は江戸の世話物を得意とし、日本俳優協会理事長を務めるなど歌舞伎界のトップに立つ。