作家の村上春樹さん(75)とジャズ評論家の村井康司さん(66)が、レコード・ジャケットからジャズを語る対談が17日、早稲田大学国際文学館で開かれた。村上さんの私物のレコードが流され、参加者はふくよかな音色に浸った。

 ジャズ黄金期にレコード・ジャケットをデザインした米アーティストを紹介する同館の企画展「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」(6月25日まで)の関連イベント。マーティンがデザインを手がけたレコードからビリー・ホリデイ「月光のいたずら」など9曲をかけながら、村上さんと村井さんが作品の背景などについて解説した。
 村井さんは「ジャケットデザインと中に入っている素晴らしい音楽に共通点を感じる」と話した。村上さんも「(どちらも)人間的な温かみというか、手作りの良さを感じられる」とし、「旧世代だから絵を見て買わないと音楽を手に入れた気持ちがしない」と語った。
 村上さんは最近、レコード店でバーゲン品を見ているといい、「売られているレコードやCDを見ると、亀を助ける浦島太郎の気持ち。いい音楽が100円で売られるなんて犯罪じゃないか」と笑いを誘った。