キャベツやブロッコリーなど一部の野菜価格が高騰している。天候不順による生育の遅れなどが影響しており、家計の重荷となっている。ただ価格は今がピークとの見方もあり、産地が切り替われば出荷量も増える見通しだ。農林水産省農林水産省 東京都内のスーパーではキャベツ、ブロッコリーとも1個300円台で販売され、400円前後で売る店もある。ある店舗はブロッコリーが「天候不順で昨年同期の2倍程度」との説明書きをつけ、冷凍品の購入検討も促している。

 東京都中央卸売市場では5月14日、キャベツの卸売価格が平年の2・7倍、ブロッコリーが2・4倍で取引された。ダイコンやニンジン、ピーマンなども高値水準が続いている。 農林水産省によると、キャベツは暖冬により出荷時期が例年より早まった産地がある一方、後発の産地は2月下旬以降の低温で生育が遅れた。4月は雨の日も多く品質が劣化し、出荷量が減少したという。ブロッコリーも雨の影響に加え、病害虫の発生で廃棄ロスが増えたとしている。 農水省が毎週発表している野菜の価格調査でも、5月7~9日の全国平均小売価格はキャベツが平年を62%、ニンジンが同52%上回るなど、調査対象8品目のうち7品目が平年を上回っている。 市場関係者によると、キャベツの価格は今がピークとみられ、主産地の千葉県産や茨城県産の出荷量が増える見通し。ブロッコリーも香川県産などから切り替わり、東北地方からの出荷が増えれば価格の押し下げが期待される。 旬を迎えた野菜の「産地リレー」をうまくつなごうと、農水省は4月、生産・流通などの事業者らで協議会を設立した。需要が高い品目の必要な時期や量を調査し、増産や利用拡大を目指すとしている。

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