17日に94歳で死去した栗田幸雄氏は1987~2003年に福井県知事を4期務め、県立恐竜博物館(勝山市)などの整備に力を注いだほか、原子力行政や国際交流などにも貢献した。原子力行政などについて語る栗田氏(2012年、福井市で)原子力行政などについて語る栗田氏(2012年、福井市で) 栗田氏は鯖江市出身。東京大法学部を卒業後、1955年に旧自治庁(現・総務省)に入庁。県副知事などを経て、87年4月に知事に就任した。

 県立恐竜博物館や県立音楽堂(福井市)、サンドーム福井(越前市)の建設や県立大の開学などに尽力。知事退任後は県国際交流協会会長などを務め、2004年には旭日大綬章を受章した。福井県庁福井県庁 1995年の高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故では原因の徹底究明などを国に求めた。原子力発電所の使用済み核燃料を巡っては、中間貯蔵施設を県外に建設するよう主張し、県外搬出を求める県の方針の礎となった。 一方で、任期中に総額約21億円に上る県職員のカラ出張問題も発覚した。 栗田氏の死去を受け、杉本達治知事は「県の発展、繁栄に結びつく大きな仕事を残した。『福井県の父』であり、真心を込めて物事を進める姿勢に学ぶところは大きい。素晴らしい知事だった」と悼んだ。

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