さつま町が製作した原田さんの功績などを伝える漫画 水俣病研究の第一人者で、鹿児島県さつま町で少年時代を過ごした医師、原田正純さん(1934~2012年)の生涯を描いた漫画が完成し、町内の小中学生や高校生に贈られることになった。被害者救済に尽力した原田さんの功績を伝えようと、町が製作した。(門岡裕介)
原田さんは幼少期、熊本市に住んでいたが、太平洋戦争の米軍による空襲で母親を亡くし、父親の故郷・宮之城町(現・さつま町)に移住。平川国民学校、宮之城中学校に通った。その後、熊本大医学部で学び、医師となった。 漫画のタイトルは「マンガふるさとの偉人 『医師 原田正純物語』」(B6判、106ページ)。プロローグと第1話から第5話、エピローグ、コラムなどで構成している。 漫画では、戦争の理不尽さや、傷心を癒やしてくれたさつま町の環境などが描かれている。水俣病患者宅を一軒一軒訪ねて診察したことや、胎盤は毒物を通さないという当時の定説を覆し、胎児性患者の存在を明らかにした経緯などを紹介。原田さんの病状が悪化してかなわなかったが、晩年に町内の小学校で講演する予定だったことにも触れられている。
町は、熊本県水俣市や原田さんの親族らの協力を得て製作にあたり、公益財団法人「B&G財団」の助成を受けて3000冊を発行。町内の学校に配布し、集会施設などにも置くほか、
町のウェブページでも公開
している。
さつま町教育委員会社会教育課の佐藤真人さん(44)は「原田さんの人生や功績を知ってもらうことで、環境問題や郷土の大切さを考えるきっかけにしてほしい」としている。
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