17日公開の映画「ハピネス」で
蒔田彩珠(まきたあじゅ)
さんとともにダブル主演を務めているのが、窪塚愛流さんだ。蒔田さん演じる余命わずかな恋人・
由茉(ゆま)
の好きなものを受け入れ、応援し、夢をかなえようと
奔走(ほんそう)
する男子高校生・雪夫を演じた。(読売中高生新聞5月17日号掲載、購読は
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県立高校から独学でハーバード大学に進学、廣津留すみれさんの高校時代「TODOリストを着実に」

映画「ハピネス」に主演する窪塚愛流さん(東京都渋谷区で)=今利幸撮影映画「ハピネス」に主演する窪塚愛流さん(東京都渋谷区で)=今利幸撮影
 ロリータファッションの「伝道師」として知られる作家、
嶽本(たけもと)
野ばらさんの小説が原作の作品。「『ワールド全開』という感じ。普段使わないようなレトロな言葉
遣(づか)
いやレースを使った服装などすべてが新鮮でした」

 役作りでは、雪夫のことより由茉のことを考える時間の方が長かったという。雪夫に出会う前、由茉はどこに遊びに行っていたんだろう。動物が好きだから、牧場に行っていたかな――。台本にはない由茉の人生を想像し、よく眠れないまま撮影に行ったことも。「こんなことは初めてで、俳優人生の転換点になりました」と振り返る。エンドロールで動けず 14歳の時にスクリーンデビューしたが、中高を通じ、特に芸能活動はしていなかった。周囲のクラスメートがスポーツや演劇などで活躍しているのに刺激され、少しずつ「芝居の世界で生きたい」という思いがわき上がってきたという。
 2021年に本格的な芸能活動をスタート。今回の映画が初めての主演だった。完成試写のエンドロールで、主演キャストとして自分の名前が最初に出てきたのを見て、客席からしばらく動けなかったという。「
率直(そっちょく)
にうれしかったっていうのもありますし、自分を追い詰めながら撮影に臨んだ日々がよみがえってきて…頑張ってよかったなぁって」と喜びをにじませる。
 今後は時代劇やコメディー作品などにも挑戦してみたいと、夢をふくらませる。「教科書通りじゃなく、自分にしかできない芝居を追究していきたいんです」。ひたむきに、ひたすらに。唯一無二の役者を目指す。(文・小間井藍子 写真・今利幸)
 
くぼづか・あいる
 2003年10月3日生まれ。神奈川県出身。18年に映画「泣き虫しょったんの奇跡」でデビュー。8月には出演映画「恋を知らない僕たちは」も公開される。独り暮らしを始めて2年。はじめは柔軟剤のみで洗濯をするなど失敗を連発し「親のありがたみが分かるようになった」。