津市戸木町の観光庭園「かざはやの里」で29日、藤の花が見頃を迎え、甘い香りを漂わせている。10品種、約900本の藤の花が植えられ、あと1週間近く楽しめる見通しだ。薄い紫色の「九尺藤」、濃い紫色の「長崎一歳藤」、ピンク色の「本紅藤」の3品種が連なる藤棚では、来園者が「オーロラのようだ」と話しながら、写真撮影を楽しんでいた。運営する社会福祉法人・正寿会の担当者は「品種の異なる藤がつくり出すグラデーションや、ハート形の藤棚が目玉。今年は過去20年間で一番色が良く、濃い色の藤が楽しめますよ」と話していた。(小林加央撮影)