JA稲敷(根本作左衛門組合長)は稲敷市、河内町、美浦村の一部からなり、利根川や霞ケ浦の豊富な水と1万haを超える水田が広がる。組合員数7677人、職員数150人のJAだ。

――集荷状況は。

「管内の生産量約4万tのうち、約1万5000tがJAに出荷されている。『あきたこまち』『ふくまる』など早場米が主流で、例年以上の集荷量だ。農家が米価下落を早くに察知し、JAへの予約が集中した」

――順調に販売できていますか。

「売り先の確保に苦労している。長い付き合いの業者でさえ引き取りを渋り、以前は一度で決まった取引が、今年は分割してやっと買ってもらえる。倉庫が空かず、追加で三つ借りた」

集荷場を兼ねるコメ倉庫はすでに満杯状態、普段ならフレコンはすぐに捌けていくのが動かない。今後はここで大豆の集荷も予定されているので、それまでに場所を空けなければならない。時間は刻々と過ぎて行くが動きが鈍い集荷場を兼ねるコメ倉庫はすでに満杯状態、普段ならフレコンはすぐに捌けていくのが動かない。今後はここで大豆の集荷も予定されているので、それまでに場所を空けなければならない。時間は刻々と過ぎて行くが動きが鈍い

集荷場を兼ねるコメ倉庫はすでに満杯状態、普段ならフレコンはすぐに捌けていくのが動かない。今後はここで大豆の集荷も予定されているので、それまでに場所を空けなければならない。時間は刻々と過ぎて行くが動きが鈍い

――長雨の影響は。

「早場米がほとんどで影響は少なく、2度の台風の前にほぼ刈り終えた。県の作況は101%だが、体感はそれ以上の豊作だ。1等米比率は『あきたこまち』63%、『ふくまる』81%。一方、『にじのきらめき』は1等米比率62%と品質が良く暑さにも強いのに、価格が低調で売れていない。行政と一緒に急ぎPRしないと、作る農家が減ってしまう」

――米価下落への反応は。

「乱高下は経営への影響が大きい。昨年は良くても今年の税金が払えないという声も聞く。価格の安定が何より必要で、そのためには所得補償が重要だ。野菜や畜産と違い、米農家にはこうした制度がない。資材高騰でコスト指標が出ても、市場価格はこれを満たしていない。理想は農家の手取りで60kgあたり2万5000円程度、店頭価格は5kgで3000~3500円に落ち着くことだ」

――複数年契約も話題になりました。

「JA稲敷でも2000t強の契約をいただいた。昨年は2万6000円でも今年は2万円と変動が大きい市場価格に対してメリットが出ていて、複数年契約は長い目で見た安定になると思う。ただ、継続にはJAだけでは限界があり、業界全体で動かす仕組みが必要だ」

――JA稲敷としての取り組みは。

「100ha規模の大規模農家も多く、米の出荷先は複数の業者に分散してリスクヘッジする傾向が強い。それでも肥料や資材はJAを選んで購入する農家が多い。TAC(担い手担当者)が10ha以上の農家を個別訪問し、気候変動に合わせた資材や栽培方法を伝えている。県の『スマート農業導入支援事業』を活用してドローン用のRTK基地局をいち早く設置し、農機導入と一体で整備できたことが好評だ。農家の規模に合わせた支援をさらに展開したい」

――農家が続けていくには。

「水は豊富で給排水も整備されている。レンコンは二つの地域ブランドがあり、江戸崎カボチャ、かんしょ、かわちなすなど名のある野菜もある。今後は米だけでなく複合経営を進めたい。リスク分散になり、収入も安定する」

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