2026年10月、バーガーキングが東京都大田区と茨城県つくば市に新店舗をオープンします。株式会社ビーケー・ジャパンは全国で出店を進めており、今回の2店舗を加えると、国内店舗数は385店舗となる予定です。

2026年は新たな県への進出に加え、過去に店舗がなくなった地域での営業再開もありました。10月の新店舗情報と、2028年末までに600店舗を目指す同社の出店動向を見ていきます。

1. 10月は東京・大田区と茨城県つくば市に2店舗がオープン

1/4

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

バーガーキングを運営する株式会社ビーケー・ジャパンは、2026年10月に東京都と茨城県で計2店舗をグランドオープンすると発表しました。

それぞれの開業日、所在地、営業時間は以下の通りです。

1.1 バーガーキング そよらつくば学園の森店


オープン日:2026年10月25日(日)午前9時
住所:茨城県つくば市学園の森3-8-4 そよらつくば学園の森1階
営業時間:9時~22時

1.2 バーガーキング 下丸子駅前店


オープン日:2026年10月30日(金)午前8時
住所:東京都大田区下丸子3-6-7
営業時間:8時~21時

今回の2店舗は、ショッピングモール内と駅前という異なる立地に出店します。

そよらつくば学園の森店は商業施設内に位置し、買い物の前後に立ち寄りやすい店舗です。下丸子駅前店は駅周辺での通勤・通学時や、近隣住民の食事需要を取り込める立地となっています。

ビーケー・ジャパンは、駅前やショッピングモール内への出店を通じて、通勤・通学や買い物の際に利用しやすい店舗網を整備する方針です。

2店舗の開業により、全国の店舗数は2026年10月30日時点で385店舗となる予定です。

2. 宮崎県・大分県に初出店。新潟県でも約7年ぶりに復活

2/4

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

2026年のバーガーキングは、既存エリアでの店舗拡大と並行して、これまで店舗がなかった県への進出も進めています。

今年の話題になった地域展開は以下の通りです。


宮崎県: 2026年6月30日に「宮崎新別府店」がオープン。県内初出店となりました。
新潟県: 2026年6月11日に「イオンモール新潟亀田インター店」がオープン。県内では約7年ぶりの復活となりました。
大分県: 2026年9月30日に「フレスポ春日浦店」がオープン。県内初出店となりました。

宮崎県と大分県への初出店によって、九州地方でも新たな地域に店舗網が広がりました。

新潟県では、過去に店舗がなくなった地域で営業が再開しています。こうした動きは、出店先を増やすだけでなく、以前は利用できたものの店舗がなくなっていた地域で、再び顧客との接点をつくる取り組みとしても捉えられます。

また、2026年6月、群馬県や愛知県、京都府、静岡県、東京都、大阪府、兵庫県、宮崎県で計9店舗の出店を発表しました。9月にも埼玉県、千葉県、静岡県、栃木県、神奈川県、福岡県、大分県で計7店舗をオープンしています。

こうした出店実績からは、特定の都市だけに集中せず、複数の地域で店舗数を積み上げていることが分かります。

3. 2019年の77店舗から拡大。2028年末までに600店舗を目指す

3/4

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

バーガーキングの国内店舗数は、ここ数年で大きく増加しています。

同社が公表した過去の店舗数と今後の目標を整理すると、次のようになります。


2019年5月末:全国77店舗
2023年:全国200店舗を突破
2025年:全国300店舗を突破
2026年6月末:全国371店舗となる予定
2026年9月末:全国384店舗となる予定
2026年10月30日:全国385店舗となる予定
2028年末:全国600店舗を目標

2019年5月末の77店舗と比較すると、2026年10月末の385店舗は約5倍の規模です。さらに、ビーケー・ジャパンは2028年末までに全国600店舗を目指す方針を示しています。

385店舗から600店舗まで増やすには、あと215店舗が必要です。2026年10月末から2028年末までの約2年2カ月で達成する場合、単純計算では月平均約8店舗の純増が必要になります。

新たな県への進出に加え、すでに店舗がある地域での出店も必要になるでしょう。今後は店舗数の増加だけでなく、出店候補地の確保や各店舗の運営体制をどう整えるかも、600店舗の実現に向けた課題となりそうです。

4. 駅前・商業施設・ロードサイドへ。立地の選択肢を広げる

4/4

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

出所:株式会社ビーケー・ジャパン

バーガーキングの出店先を見ると、ショッピングモールや駅前、ロードサイドなど、さまざまな立地が活用されています。

2026年の出店例にも、複数のタイプがあります。


商業施設内: そよらつくば学園の森店、イオンモール新潟亀田インター店など
駅前・駅周辺: 下丸子駅前店、御堂筋本町店など
ロードサイドなど: 宮崎新別府店、高崎高関店など

商業施設内の店舗は買い物客との接点を持ちやすく、駅前の店舗は通勤・通学や駅周辺での用事に伴う需要を取り込めます。ロードサイドの店舗は、自動車で移動する人が利用しやすい立地を確保できます。

それぞれの立地で期待できる利用シーンが異なるため、複数の出店形態を活用することは、店舗網を広げるうえで選択肢を増やすことにつながります。

全国600店舗を目指す同社にとっては、駅前や大型商業施設などの候補地に加え、郊外の住宅地や幹線道路沿いなども含めて出店先を検討することが重要になると考えられます。

5. トレンドウォッチャーのひとこと

バーガーキングの出店動向を追うと、2026年は店舗数の拡大に加えて、地域ごとの空白を埋める動きが目立ちます。宮崎県と大分県への初出店、新潟県での約7年ぶりの復活は、これまで利用できなかった地域や、店舗がなくなっていた地域に新たな接点をつくる事例です。

全国385店舗から600店舗を目指すには、残り215店舗の純増が必要です。2026年の出店ペースを維持するだけでなく、未進出地域への進出と既存エリアでの店舗密度の引き上げをどう組み合わせるかが、今後の焦点になるでしょう。

注目したいのは、出店地域が広がった後の利用機会です。店舗が近くにできれば選択肢は増えますが、継続的な利用につながるかどうかは、アクセスの良さやメニュー、価格、競合店との位置関係などにも左右されます。店舗数の目標だけを追うのではなく、新設店舗が地域の利用者に定着していくかも見ていきたいところです。

参考資料

大蔵 大輔

著者

大蔵 大輔

株式会社モニクルリサーチ

記者

1990年生まれ。福岡県福岡市出身。明治大学文学部史学地理学科卒。2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。

モニクルリサーチ入社前は株式会社BCNで、デジタル生活を応援するランキング情報誌「BCNランキング」、流通業界特化の専門紙「BCN RETAIL REVIEW」、家電・グルメ・マネー・ヘルスケア・ライフスタイルの最新トレンドを発信するニュースサイト「BCN+R」、法人向けIT業界特化の専門紙「週刊BCN」などの媒体で編集・記者として10年間活動。業界のキーパーソンを数多く取材し、1000本以上の記事を執筆する。

専門領域は家電全般、テクノロジー、ポイ活、リテールなど。家電やテクノロジーの分野では、定量的なデータに基づく正確な市場分析とユーザー目線の忖度のないレビューを得意とする。ポイ活の分野では、関係者への取材と実践を通して得た知識をもとに、消費者に利便性を分かりやすく伝える記事を多数執筆。セミナーや座談会のモデレーターも務める。

スポーツ競技に幅広い見識があり、特に野球は年間300試合以上を観戦するなど、熱烈な愛情を持っている。スポーツビジネスを経済的な観点で分析する記事の執筆にも力を入れている。その他、世間で話題になったトレンドを幅広くウォッチしており、ジャンルを横断した独自の分析記事も制作している。

Share.