京都蔦屋書店3周年を記念展
3周年を迎える京都蔦屋書店で、伊庭靖子、岩崎貴宏、大西伸明、金氏徹平、佐々木類、フランシス真悟によるグループ展「resonance」が2026年10月24日(土)から11月17日(火)まで開催される。伝統と最先端を「共振させる場」となることを目指して2023年に開業以来、これまでに180本の展示を開催し、世代やジャンルを横断した多様な表現を紹介してきた京都 蔦屋書店。本展ではそのコンセプトに立ち返り、「伝統と最先端はいかにして拮抗し、あるいは調和し得るのか」という問いを提示する。

出展作家伊庭靖子
《Untitled 2026-10》Oil on canvas/50×60.6㎝/2026 Photo:Keizo Kioku ©MISA SHIN GALLERY
1967年京都市生まれ。嵯峨美術短期大学版画科専攻科修了。クッションや陶器といった身近なモチーフを自ら撮影し、その写真をもとに油彩画を制作。モチーフの質感や空気感が繊細に引き出されると同時に、制作の過程を通して色彩、光、物質の関係を探究している。1999年、フランス・モンフランカン(ダイムラークライスラーグループ アート・スコープ)、2001-2002年、ニューヨーク(文化庁在外研修員)にて滞在制作。2022年、第35回京都美術文化賞、2021年、第40回京都府文化賞功労賞を受賞。主な個展に「まなざしのあわい」東京都美術館(2019年)、「まばゆさの在処」神奈川県立近代美術館鎌倉館(2009年)。国立新美術館、府中市美術館、横須賀美術館、平塚市美術館、滋賀県立近代美術館など多数の展覧会に参加。京都府、京都市京セラ美術館、国立国際美術館、東京都現代美術館、群馬県立館林美術館、神奈川県立近代美術館、東京オペラシティアートギャラリー、資生堂アートハウス、株式会社大林組をはじめ、The Cleveland Museum of Art(米国)など国外も含め多くのパブリックコレクションに所蔵されている。
岩崎貴宏
《Out of Disorder(Brushscape)》刷毛、洋金箔/H540×W640×D10㎝/2026
1975年 広島県⽣まれ
2003年 広島市⽴⼤学⼤学院芸術学研究科博⼠後期課程修了
2005年 エジンバラ・カレッジ・オブ・アート⼤学院修了
2017年 第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 ⽇本館代表
2018年 エジンバラ・カレッジ・オブ・アート 名誉博⼠号授与、芸術選奨⽂部科学⼤⾂新⼈賞(美術部⾨)受賞
2022年 第33回タカシマヤ美術賞受賞
2026年 第32回平櫛⽥中賞受賞
主な個展に、「もし、アップルパイを最初からつくろうと思うなら、君はまず宇宙を作らなきゃ」⾦津創作の森美術館、福井(2024)、「Takahiro Iwasaki: Nature of Perception」ポートランド⽇本庭園、ポートランド、⽶国(2023)、「REFLECTION MODEL (ITSUKUSHIMA)」NGV International、メルボルン、オーストラリア(2023)、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 ⽇本館「逆さにすれば、森」カステッロ公園内 ⽇本館、ヴェニス、イタリア(2017)、「Takahiro Iwasaki: In Focus」アジアソサエエティ、ニューヨーク、⽶国(2015)など。
大西伸明
《Tool box #4》樹脂に塗装/W37×D15×H20.5cm/2026 Photo:大河原光
1972年岡山県生まれ。1998年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了。自然物や事物などを樹脂で型取り・彩色し、複製や反転の構造などを用いてオブジェ・マルチプルを制作する。本物に見紛う質感と透明な部分をあえて同存させることで「間(あわい)」を表現し、薄さや鏡面など様々な様相を取り入れながら「存在」や「オリジナル」とは何かを問いかける。版画技術を修得するなかで培われたコンセプトは、立体作品と平行して制作される版画作品にも顕著に表れている。また、2011年より美術家・岡崎和郎との対話から生まれるプロジェクトを継続し、マルチプル作品「Born Twice」を共同制作した。
金氏徹平

1978年京都府生まれ。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。モチーフは主に日常的なイメージをはらむフィギュアや雑貨。現代社会で再生産され続ける情報のイメージを、リズミカルに反復と増幅を繰り返し展開させることで注目を集める。個々の物体が持つ本来の意味が無視されて繋げられることで、思いもしなかったダイナミックな表現がもたらされている。
主な個展に 「金氏徹平/Richard Pettibon 「Monocrome Game(for Duchamp and Brancusi)」(2025)、金氏徹平とthe Constructions 「tower(UNIVERSITY)」 / gallery@KCUA / 京都(2025)、「POOOPOPOO」Yumiko Chiba Associates/ 東京(2023)、「DOUBLE TROUBLE CMTK: CHIHIRO MORI X TEPPEI KANEUJI」 Jane Lombard Gallery/ ニューヨーク(2023)、「S.F.(Something Falling/Floating)」市原湖畔美術館 / 千葉(2022)、「物 !物 !物 !」Click Ten Art Space / 北京、中国(2021)、「En/trance」ジャパン・ソサエティー /ニューヨーク、アメリカ(2020-21)ほか。主なグループ展にThe House of Pikachu: Art, Anime, and Pop Culture ,Asia Society Texas / ヒューストン(2025)、「瀬戸内国際芸術祭 2025」岡山(2025)、「ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション」秋田県立美術館、秋田市千秋美術館/秋田(2025)ほか。横浜美術館、森美術館、東京都現代美術館、広島市現代美術館、高松市美術館、国立国際美術館、豊田市美術館、金沢21世紀美術館、KADIST / パリ、アメリカ、Queensland ArtGallery & Gallery of Modern Art / オーストラリア、Ullens Foundation Collectio / スイス、Ludwig Museum of Contemporary Art , Budapest / ハンガリー、京都市京セラ美術館に作品収蔵。
佐々木類
《植物の記憶-秋の窓-》ガラス、植物/キルンワーク、インクルージョン/H840×W440×D19㎜/2025、Bullseye Glass Co. / Hanmi Meyer
1984年高知県生まれ。2006年武蔵野美術大学卒業、2010年ロードアイランドスクールオブデザイン大学院修士課程修了。身近にある自然や生活環境にインスピレーションを得ながら、主に保存や記録が可能な素材であるガラスを用い、自分が存在する場所で知覚した「微かな懐かしさ」のありようを探求している。北欧やアメリカを中心に滞在制作招聘を受け、国内外の美術館で展示活動を行う。主な賞歴は、第33回Rakow Commission 2018(2019年、コーニングガラス美術館 /アメリカ)、富山ガラス大賞展2021大賞(富山市ガラス美術館)。ノルウェー国立美術館、金沢21世紀美術館、国立工芸館など作品収蔵多数。近年の主な展示に「国際芸術祭あいち2025」、個展「Subtle Intimacy : Here and There」(2023年、ポートランド日本庭園 / アメリカ)に参加。ニューヨークタイムズ紙などで作家特集掲載。現在は、石川県拠点。
フランシス真悟
《Ring of Violet》2025/Oil on canvas/122×122cm Photo: Keizo Kioku ©MISA SHIN GALLERY
1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けているアーティスト。代表作として、幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品の他、特殊な素材を使用し観る角度によってさまざまな光と色彩が立ち現れるペインティング「Interference」シリーズが知られている。セゾン現代美術館(長野、2018年)、マーティン美術館 (テキサス、2019年)、 銀座メゾンエルメスフォーラム(東京、2023年)、茅ヶ崎市美術館(神奈川、2024年)など 国内外の多数の個展、グループ展に参加。JPモーガン・チェース・アートコレクション、スペイン銀行、 フレデリック・R・ワイズマン財団、森アートコレクション、セゾン美術館、茅ヶ崎市美術館などにコレクションとして収蔵。
「resonance」開催概要
