宮崎県で7月25日㊏、26日㊐に開かれた「しん・こども落語全国大会2026」で、和歌山から出場した3人全員が受賞を果たした。

 落語好きの子どもたちが集い、実力を競う大会。小学生の部と中高生の部に各20人が参加した。

《優秀賞》福西凌成さん㊥ 《審査員特別賞》松本滉正さん㊨・あさひさん㊧

 和歌山市立有功中学校1年の「福々亭マスケ」こと福西凌成さんは優秀賞に輝いた。予選を勝ち抜いて4人で競う決勝には、桂文三師匠の新作落語『喧嘩売買』で臨んだ。クセの強い人物を演じ分け、アドリブも交えたところ大盛り上がり。「笑いながら怒っている、そんな一風変わったキャラクターが自分の個性そのもので、地のままでいけた。客席の反応を肌で感じながら楽しく演じられた」と振り返る。

 小学生の部では、「のりのり亭おむすび」こと松本滉正さん(同市立宮北小学校6年)と、「のりのり亭おにぎり」こと松本あさひさん(同4年)の兄弟が、そろって審査員特別賞を受賞した。

 予選の一番手で『皿屋敷』を演じた滉正さんは、持ち味の〝勢い〟に〝変顔〟を随所に取り入れて一気に惹きつけ、規定時間を45秒オーバーしながらも高い評価を得た。

 一方、『蝦蟇(がま)の油』で高座に上ったあさひさんは、出演順がトリだったため席を立つ観客がいるなか、「残ってくれた人を笑わせよう」と熱演。酔っ払いが登場する場面で会場を沸かせ、見事に演じきった。

 3人は幼少のころから、同市の落語団体「わかやま楽落会」で腕を磨く仲間。今大会での一番の思い出は「全員が受賞できたこと。もしかして英雄かも!?」と顔を見合わせて喜ぶ。落語の魅力を「漫画やアニメのように自分を表現できるところ」と福西さん。伝統文化である落語になじみが薄い同世代へ「だまされたと思って、一度体験してみて」とメッセージを送った。

(ニュース和歌山/2026年10月17日更新)

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