学校側の対応に問題と指摘
2026年10月16日 午後4時24分

広島県呉市で2022年6月、市立中1年の生徒が列車にはねられ死亡した事案があり、市教育委員会から調査を依頼された「呉市いじめ問題等調査委員会」は16日、生徒がいじめに該当する行為を受けていたと認定する報告書を公表した。学校側が、スクールカウンセラーら専門家を交えた対応をしていなかったことも指摘した。
委員会は、生徒が小学6年の時、差別的な発言をされたことや、中学校でLINE(ライン)グループから一方的にブロックされたり、廊下を通る時ににらまれたりしたことなどをいじめとして認定した。
生徒は小学校では養護教諭に、中学校では担任に相談したが、いずれも管理職の判断に従い、両親に伝えられていなかった。報告書によると、小中学校とも、相談を受けた際に両親に何を伝えてほしくないか生徒に確認せず、保護者に伝えないと判断する際、スクールカウンセラーら専門家が立ち会った形跡もなかった、としている。
調査委は学識経験者ら5人で構成し22年9月に調査開始。25年4月に報告書の提出を受けた市教委が今月、再発防止策をまとめた。